大阪府立大学 研究推進機構 放射線研究センター 准教授 秋吉 優史

放射線安全管理の専門家が考えた

コロナウイルスへの工学的対抗策についての考察

Last update 2020/07/29




 

 

Index

  • 基礎知識  

  • 石けんによる手洗い  

  • 紫外線  

  • マスクリーン  

  • 手先のウイルス不活化 BOX  

  • 光触媒  

  • コロナクリーナーF  

  • 加熱  

  • その他、参考資料  

  • メディア掲載、謝辞  

  • ふるさと納税での寄付制度  

  • 現在大学4年生で大学院進学を志望する皆さんへ  

  • 秋吉 優史 研究紹介
    (別ページへのリンクです)

     

    (2020/07/04 更新)

    感染症患者を受入れている指定病院に対して、
    マスクリーン 4 / S、
    コロナクリーナーF
    の無償提供受け付けを行っています。

    大阪府の感染症患者受入れ医療機関に対する情報提供のサイトで、 本サイトを紹介頂きました。
    吉村知事、本当にありがとうございます。

    東京都診療放射線技師会 で提供情報を紹介して頂きました。
    また、千葉県診療放射線技師会では、7月号の会誌に掲載して頂けるとのことで、原稿を提出致しました。

    十分な在庫を確保出来ているため、直接関係者からの申し出をお待ちしております。
    連絡先: akiyoshi(at)riast.osakafu-u.ac.jp ((at)を@に置き換えて下さい)
    また、寄付のお願いなど出している病院をご存じの方は、 窓口を教えて頂ければ助かります。

    病院規模に応じて台数は検討させて頂きます。 なお、送料に関しても、当方で負担致します。
    第一波は収束しつつありますが、第二波に備えて今から体制を整えておければと思います。

    また、出来るだけ現場のニーズを知りたいと考えています。 このような物が欲しい、あったら良いな、を形にします。 例えば、防護具を脱ぐ前に手袋の不活化を行う UV-C BOX や、 防護着全体を不活化する UV-C シャワーなど、AMED 研究で出している物に加えて、 キーボード、マウスに上から被せて不活化を行う UV-C BOX など アイデアは沢山有りますし、すぐに形に出来ます。


     


     


     


     


     

    クリックするとPDFファイルにリンクします

    (2020/06/2 更新)

    日本医療研究開発機構 (AMED) ウイルス等感染症対策技術開発事業(実証・改良研究支援) 「既に開発・上市されている機器等(空気清浄機、UV殺菌装置、素材等)によるウイルス等感染症対策への有効性の確認を行う研究支援」において、このサイトで提案している内容をベースとした 「感染症指定医療機関に於けるUV-C殺菌灯及び可視光応答光触媒を用いた感染リスク低減に関する研究開発」が採択されました。
    https://www.amed.go.jp/koubo/02/01/0201C_00094.html

    評価委員会からの指摘事項として、

  • 誰でも思いつくことで独創性が高いとは思えない。
  • これまでに何故本提案のような研究が世界的に実施されなかったのかについても気に掛かる。

    というのが、非常に実態を突いているかと思います。 素人の発想を何故か誰もやっていないということです。


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    基礎知識

    まず、ウイルスにも色々と種類があり、今回のコロナウイルスは、一本鎖+RNAウイルス と呼ばれるタイプで、脂質のエンベロープにつつまれているタイプの物です。
    エンベロープにつつまれたタイプのウイルスは脂溶性の膜をアルコール、石鹸、胃酸などで溶かして変質させることが出来るので、消毒薬抵抗性が低いと言えます。 このため、今回のコロナウイルスにはアルコール消毒などが有効だと言えます。
    それに対してノロウイルスなどはエンベロープを持たず、タンパク質のカプシドという殻につつまれ ている単純な構造で、アルコール、石鹸、酸、塩素、熱などに抵抗性を持ちます。

    コロナウイルスに対しては手指のウイルス不活化であれば、石鹸での手洗いで十分効果を発揮します。 出先では除菌用ウエットティッシュなど、適材適所が肝要かと。 塩素消毒も当然有効です。

  • ひと目で分かるウイルスと病気 - ウイルスを知る
    https://medical-tribune.co.jp/mtpronews/se1412/se_1412_p2-4.pdf
  • ウイルスの種類
    http://www.virusblock.jp/tech/c-004.pdf
  • コロナウイルスはなぜ石けんや洗剤で殺されるのか-高校化学のレベルで解説
    http://konamih.sakura.ne.jp/blog/2020/03/08/

    新型コロナウイルスは感染の際『ACE2』という受容体と接触する必要があり、 体外に接するところでは口腔や鼻腔、目の結膜に存在するため、 明らかな外傷による皮膚の破損がなければ、手などについても直接感染はしません。 手に付いたウイルスを、口などの粘膜に持っていくことを防ぐのが重要な対策な訳です。 花粉症だと目とかもこすってしまったりしますしね。

  • 「ACE2受容体」の働きを知って新型コロナウイルス肺炎(COVID-19)の重症化を防ぐ
    https://note.com/sato_agg/n/nf53d50a9a960

  • コロナウイルスの細胞侵入機構
    田口文広, 松山州徳, ウイルス, 59 (2009) 215-222.
    http://jsv.umin.jp/journal/v59-2pdf/virus59-2_215-222.pdf

    風邪の予防で手指の消毒の他に重要なのがうがいです。
    が、インフルエンザウイルスやコロナウイルスは粘膜に付着してから15〜20分で感染する と言われており、自宅に帰ってからうがいをしても間に合いません。 エンベロープウイルスは胃酸に対して抵抗性が無いため、 小まめに水を飲んで飲み込んでしまった方が効果は高いようです。
    コロナウイルスは正しく知れば「防御」できる
    https://toyokeizai.net/articles/-/327779?page=2

    敵を知れば、自ずと対策も見えてきます。 これらの対策を行っても、絶対に感染しないという事は保証出来ませんが、 一人一人が可能な限り感染のリスクを減らしていくことが重要です。 時間をかせげれば、治療法が開発されるでしょう。 とにかくそれまで持ちこたえましょう。

  • COVID-19 肺炎初期〜中期にシクレソニド吸入を使用し改善した 3 例
    http://www.kansensho.or.jp/uploads/files/topics/2019ncov/covid19_casereport_200302_02.pdf




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    石けんによる手洗いの有効性

  • 手洗いの注意点は? 石けん、十分泡立てて「除菌」
    https://mainichi.jp/articles/20200303/k00/00m/040/325000c
    の中で、「せっけんを使うのは、泡立てて菌やウイルスを物理的に浮かせて洗い流すためです。」 とありますが、コロナウイルスはエンベロープウイルスであり、 石けんで脂質の膜を変性させることで不活化できる、と言う考えは間違っているかを、 記事中でコメントをしていた東邦大学 看護学部感染制御学研究室 小林寅(吉が二つ)教授に 確認してみました。返答は 「紙面の文字数に限りがあることから作用機序の詳細については記者と相談して割愛しました」 とのことで、逆に石けん手洗いが定量的にどの程度効果的かのエビデンスを聞かれたため、 調べてみました。

  • 消毒剤を含有する市販ハンドソープ及びうがい剤製品の殺菌ウイルス不活化作用
    富田 勉、菊池 賢、感染症誌、92 (2018) 670-677.
    http://journal.kansensho.or.jp/Disp?pdf=0920050670.pdf

    Table 5 には、インフルエンザウイルスとノロウイルスの比較があります。 若干インフルエンザウイルスの方が不活化の効果が高い、と言う程度ですが・・・

  • Norovirus の代替指標として Feline Calicivirus を用いた手洗いによるウイルス除去効果の検討
    森功次 他、感染症誌、80 (2006) 496-500.
    http://journal.kansensho.or.jp/Disp?pdf=0800050496.pdf

    と言う論文は、

  • ウイルス感染予防に効果的な手洗い方法とは
    https://medical.jiji.com/topics/1545

  • 【インフルエンザ対策】1分間の手洗いでウイルスが「10万分の1」に
    https://weathernews.jp/s/topics/201901/210135/

    でエビデンスとして挙げられています。 (上のサイトの引用は論文名が違っていますが・・・)

  • 流水ですすぎ洗いを15秒しただけの場合でも、ウイルスの感染価、遺伝子量ともに、 手洗いをしない場合の約100分の1(約1%)に減少
  • せっけんを使い、もみ洗いを10秒間した後、流水で15秒間すすぐと、 ウイルスはわずか0.01%程度に減少

    なのですが、これはノロウイルス(の代換のウイルス)に対する物で、 エンベロープの変質とは関係無く効果があるようです。
    結局、小林先生仰るように物理的に洗い流す効果が主で、 エンベロープ付きウイルスの場合脂質膜を変性させて不活化させることも期待できる、 と言う程度なのかもしれません。 いずれにしても、石けんによる手洗いは十分効果があると言えます。

    (2020/05/11 追加)
    一般の方からの情報提供です。 界面活性剤として代表的な化合物毎の効果について検証しているという内容です。

  • 国立感染症研究所
    ドアノブ等の室内消毒には、エタノールと並んで台所用合成洗剤も 効果的に使えることが実験的に確認された
    http://idsc.nih.go.jp/disease/sars/sars03w/index.html

  • 北里研究所 / 北里大学
    手洗や洗濯用の洗剤等によるコロナウイルス不活化効果に関する実験的評価結果
    医薬部外品および雑貨の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)不活化効果について

  • 独立行政法人製品評価技術基盤機構
    新型コロナウイルスに対する消毒方法の有効性評価について、第2回検討委員会を開催しました
    https://www.nite.go.jp/information/osirase20200501.html




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    紫外線

    紫外線は可視光線よりも波長の短い(=エネルギーの高い)光の一種で、 波長の長いものから順に UV-A, UV-B, UV-C とランク分けされています。
    UV-A は 320〜400nm 程度の波長で、比較的透過力が高く皮膚の奥(真皮)まで到達して、 皮膚のたるみなどの原因になると言われています。
    UV-B は、290-320nm 程度の波長で、日焼けや皮膚癌の主な原因(UV-A の600-1000倍の強さ)となります。ただし、太陽光中の紫外線には 5% 程度しか含まれていません。
    UV-C は、200-290nm 程度の波長で、非常に強い殺菌力を持ち人体にも有害ですが、 オゾン層で吸収されて地表には届きません。
    さらに波長が短い紫外線は真空紫外域と呼ばれ、大気中では吸収が激しいため伝わりません。
    もっと波長の短い光は、X線やガンマ線という、電離放射線という事になります。 逆に可視光より波長が長いのが赤外線、さらに様々な電波、と言う形になります。

  • 皮膚科 Q&A
    https://www.dermatol.or.jp/qa/qa2/q03.html

    紫外線による殺菌効果のピークは 260nm 程度で、 310nm 程度になるとほとんど効果が無くなります。 それに対してネイルなどで使われる UVレジンを固めるための UV-LED は 375nm 単波長、 蛍光管タイプでも 315-400nm 程度で、ウイルスの不活化には使えません。 太陽光も地表では 300nm 位でほとんど強度がなくなっています(UV-A の波長域の強度に対して UV-B の波長域の強度は、5%程度です)。

    最も効果の高い 260nm 前後の UV-C が出せる滅菌灯(低圧水銀ランプ)や、UV-C LED が、 アマゾン、モノタロウなどで安価に購入可能ですが、くれぐれも取扱いに注意して下さい。 LED 式のハンディの物が売られていますが、私は怖くて使う気にはなりません。 最低でもサングラスは必須です。

  • 岩崎電気 紫外線殺菌
    (DNAの吸収特性、殺菌作用の分光特性、各種の微生物を死滅させるために必要な紫外線照射量など非常に参考になります)
    https://www.iwasaki.co.jp/optics/chishiki/uv/02.html

  • ブラックライトの波長・安全性・原理について
    http://trick-poster.com/?mode=f16

  • 太陽光のスペクトル
    http://denkou.cdx.jp/Opt/PVC01/PVCF1_4.html

  • インフルエンザウイルスに対する紫外線影響 徳島大学 高橋教授
    https://www.tokushima-u.ac.jp/docs/2018121200023/
    によると、UV-A でもウイルスに対しては限定的ながら効果があり、 UV-Bは100倍の効果、 UV-C はさらにその5倍というデータが出ています。

    以下、囲みの中はやや難しい研究者向け情報です。一般の方はスキップして下さい。

    突然変異に関する遺伝子的な考察から、対策としてはアルコールなどの他に、 紫外線が有効で有ると考えられます。 紫外線も放射線と同様に、遺伝子に損傷を与え、一本鎖RNAのコロナウイルスは修復が困難であるため抵抗性が低いと予想されました。 実際にインフルエンザウイルスなどに対して紫外線照射は有効で、従来から要るコロナウイルスに対しても有効性が確認されています。 ただし、一本鎖RNAウイルスであるから特に抵抗性が低い、と言う訳では無いようです。

  • 紫外線消毒による病原ウイルスの不活化効果 お茶の水女子大リポジトリ

    紫外線の光子による励起はエネルギーが小さいので、 ガンマ線のように核酸の主鎖の切断を起こしません。 一般の細菌などに対してはチミン二量体(ピリミジンダイマー)の生成が 紫外線による損傷の主たる物です。 RNA はチミンを使用していませんが、チミンだけでなくシトシンやウラシルも二量体を作り、 一般にこれらをピリミジン二量体と呼ぶそうです。

  • ATOMICA 放射線のDNAへの影響
    https://atomica.jaea.go.jp/data/detail/dat_detail_09-02-02-06.html

    UV-C で不活化に要する線量について、 上述の、岩崎電気のデータと高橋先生の論文とでは10倍以上の乖離があり、 後述するアメリカ国立生物兵器分析対策センターのデータとも、 高橋先生のデータからの計算結果は7倍程度の開きがあります。 これは高橋先生の論文は溶液中のウイルスに照射したというのが大きな原因なのでは無いかと思います。 アメリカのデータは無孔質の物体表面と言うことで、材質までは分からないのですが、 溶液中では無いようです。 UV-Cでも水中での透過率は高く、吸収による影響は小さいですが、 そもそもウイルスの生存率が違います。 また、 スタンレー電気のサイト によると、従来型のコロナウイルスは、インフルエンザウイルスよりも 数倍紫外線に弱いというデータが出ています。

    パナソニックのサイト では、「殺菌作用は波長253.7nm付近が最も強く、 その殺菌力は直射日光にも含まれている波長350nmの紫外放射の約1,600倍にも達します。」 とのことで、UV-C の効果は本来もっと高いようです。 とりあえず下記の検証は、高橋先生のデータを元にしています。 UV-A, UV-B などは他で余りデータが無いため、 情報収集中です。


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    高橋先生のインフルエンザウイルスに対する紫外線影響のデータから、

    太陽光線によるウイルスの不活化にどれぐらい時間がかかるか

    計算してみました。

    まず UV-A について検討します。

    UV-A では 1/100 に減らすのに 50J/cm2が必要です。 こちらのデータによると、周囲に遮蔽物の無い海岸の高さ1.5m位置での、紫外線強度が一番強い場合でおおよそ 2.5mW/cm2 ですので、理想的な場合で2万秒ほど必要です。 住宅地では最大で 8月 1.5mW/cm2、12月 0.7mW/cm2 ですから、 ざっくりと5万秒、一日が86,400秒で、上の紫外線強度は正午の値ですから、 一般的には2日以上必要、と言う事になります。

    資生堂のサイトの情報によると、一日あたり、と言う値で紫外線量が出ています。日照時間内の時間変動を足し合わせてあるわけです。
    このデータでは、7-8月のピーク期には、UV-A は 800kJ/m2/day となっています。 上述の情報では昼のピーク時で 2.5mW/cm2 = 25J/s/m2 ですから、 8.9時間分、やや大きすぎる気はしますが、オーダーでは合っています。 こちらのデータを基にすると、800kJ/m2 = 80J/cm2 ですから、 UV-A では 50/80 = 0.625dayで 1/100 に落とせることになります。 このdayとは、一日分の日照時間全体のことを指しますから、 こちらの紫外線量の時間変動に関するデータを用いると、 夏場の昼間なら半日程度で OK、と言う事になります。 12月は 350kJ/m2/day となり半分弱 になるのは、上記のデータと同じで、 50/35 = 1.43 day 必要です。

    次に、UV-B も考慮に入れます。

    上でも使用した 資生堂のサイトの情報 によると、7-8月では、25kJ/m2/day となっています。 徳島大学のデータを解析すると、UV-B では 1/100 に減らすのに、0.45J/cm2 が必要です。
    25kJ/m2/day = 2.5J/cm2/day ですから、0.45/2.5 = 0.18day 必要です。 残念ながらピーク時の時間あたりの紫外線量のデータが無いため、 上で使用した UV-A のデータと比例するとして、 UV-A の場合で 0.18day は何時間ぐらいに相当するかを計算してみます。
    800kJ/m2/day x 0.18day = 144kJ/m2で、 ピーク時は 2.5mW/cm2 = 90kJ/m2/h ですから、 144/90 = 1.6h 程度で、1/100 まで落とせることになります。

    季節による変動はと言うと、UV-A は冬場でもピーク時の半分弱程度の強度ですが(800kJ/m2/day → 300kJ/m2/day)、UV-B は大気によって吸収されやすいため 25kJ/m2/day → 5kJ/m2/day と1/5 になってしまいます。このため上記の時間も5倍かかることになり、 0.9dayと、ほぼ丸一日必要、と言う事になります。

    上記の結果から、マスクについてもこの程度の時間太陽光に当てることで、 不活化することが出来る、と言うことが出来ます。 (あくまでも、高橋先生のデータを元にした考察です。 今後より多くのデータで検証してみます) もちろん、晴天で、日当たりの良い場所である必要がありますが。 後述の光触媒や加熱法と組み合わせることで、信頼性はより向上するでしょう。

    なお、細菌の滅菌やウイルスの不活化などは、全て対数的に変化します。 ピーク時 1/100 に減らすのに必要な 1.6h の半分の 0.8h では 1/50 に減るかと言うとそうでは無く、1/10 になります。 逆に 3.2h では 1/10000 になるわけです。 半分に減らす時間は、1/10 に減らす時間に -log10(1/2) = 0.3 をかけて、 0.24h = 14.4min となります。このあたりは、放射能の半減期などの考え方にとても良く似ています。

     

    ここで、2020/04/27 の夕方に、フジテレビの Live News It! と言う番組でしゃべった内容についてです。
    2020/4/24 のニュースで報道されている、 「物の表面に付着した新型コロナの場合、気温22度、湿度が80%で夏の紫外線を受ける場合はウイルスは2分間で半減する」 https://www.afpbb.com/articles/-/3280112?act=all と言う報道に関する話で、上記の太陽光中の UV-B で計算した 14分という結果と 7倍の開きがあります。
    テレビでは水の中で紫外線が吸収されるためと説明していて、テロップまで出ていましたが、 その後260nmでの水中での吸光度などを確認したところ、間違いでした。 水質浄化や水素発生のために水中の光触媒に紫外線を当てていた訳ですから、 数mm程度の水ではほとんど吸収されることに気が付くべきでした。 (一時間ぐらい喋った中で、使って頂いたのがピンポイントで 間違っていたところという・・・)
    ただ、水溶液中と、無孔質の物体表面とでは大きく条件が違いますから、 溶液中というのが大きな違いなのは確かです。 どういった材料が使われたのかが知りたいところですが、 残念ながら国立生物兵器分析対策センター(NBACC)の元になるデータ(論文)というのは開示されていません。 こちらも、インフルエンザに対する UV-B のデータは徳島大学の一件だけを元にしていますし、 対数の世界ですから、ちょっとした差でこれぐらい変わってくるかと。 若干 UV-A もプラスされますし、温度や湿度も異なります。 計算に使用する紫外線量の日米での違い、 そもそも、こちらで使ったのは新型コロナウイルスに対するデータではありません。 スタンレー電気のサイト によると、従来型のコロナウイルスは、インフルエンザウイルスよりも 3.6倍紫外線に弱いというデータが出ています。
    想定よりも早く不活化される、と言うのであれば、めでたい話です。

    ただし、室内でガラス越しでは、ほとんど紫外線、特に UV-B が透過しませんので、 紫外線による不活化は期待できません。 また、コロナウイルスはインフルエンザウイルスと同じ一本鎖RNAですが、 修復酵素を持っているそうなので、もう少し紫外線耐性が高い可能性があります。

    そもそも、物体の上でウイルスが感染力を保つ期間は数日程度と言われており、 例え海外の感染国から送られてきた物であっても、 数日かけて輸送されてきた物であれば、問題は無いと考えられます。

  • コロナウイルス、感染力を保つ長さは? 空気中は3時間
    https://www.asahi.com/articles/ASN496K3XN47PLBJ007.html?ref=mixi

    UV-C を用いた殺菌灯の場合

    一方で、UV-C の殺菌灯ではどれぐらい時間がかかるかも計算してみました。 パナソニックの殺菌灯のサイトによると、 8Wの殺菌灯の紫外線出力は 2.5W だそうです。 私の手元の製品は長さ 30cm の直線状なので、15cm 離れた円筒を考えると 面積は 2826cm2 となります。 若干軸方向にも広がりますが反射などもあるので無視します。
    以上から、15cm の距離では、0.88 mW/cm2 となりました。 あれ、太陽光より弱い・・・と思ったのですが、波長が違います。 約260nm の UV-C ですから、0.1 J/cm2 で 1/10000 まで減らすことが出来ます。時間にすると 114 sec, 2分弱です。
    なお、この値も、高橋先生のデータ(図3のグラフを読み取りました)を元にしています。 同じ論文の中で図5では 0.055J/cm2 で 1/10000 まで不活化、 と言う棒グラフが出ており、半分程度の時間で済むかも知れず、詳細な検証が必要です。

    (2020/04/29) さらに、岩崎電気などのデータによると、6.6 mJ/cm2 で 99.9% = 1/1000 まで不活化、 ですから、8.8mJ/cm2 で上と同じ 1/10000 まで減らせます。 1/10 以下の量ですので、10秒程度で不活化できる計算となります。 他のデータも合わせて下の表で比較してみました。 低減率の 10-3 というのは, 1/1000 に減らす、99.9% 滅菌・不活化させる、と言う意味で、 Wintec のデータでは明示されていませんが、おそらく10-3 だと思います。 高橋先生の論文のデータは上の文章で 10-4 での値 0.1 J/cm2 を出していましたが、比較しやすくするために 10-3 での値 75mJ/cm2 としています。 また、スタンレー電気では、ある条件での照射時間で整理されていますが、 インフルエンザや大腸菌の値を見る限り、大体そのまま mJ/cm2 だとして 読んでしまって良いようです。 このサイトのみ、ヒトコロナウイルスの値が出ており、 インフルエンザウイルスの 3.6倍不活化されやすい、と言う非常に興味深い結果が示されています。

    (2020/07/04) 高橋先生の論文では、UV-C の光源として、日亜化学の 280nm の LED を使用していました。 他のデータは一般的な 254nmの殺菌灯を用いているため、これにより大きな違いが生じていると考えられます。 他にも条件が異なる可能性がありますが、以後岩崎電気などのデータをリファレンスとして、 やや安全側に倒して 10mJ/cm2 で 1/10000 と言うのを 殺菌灯によるコロナウイルス不活化の一つの指標としていきます。

     

    ソース 徳島大学
    高橋先生論文
    岩崎電気 スタンレー
    電気
    Panasonic Wintec
    低減率 10-3 10-3 10-3 10-3 不明
    単位 mJ/cm2 mJ/cm2 sec mJ/cm2 mJ/cm2
    大腸菌 5.4 4.7 10.8 6.6
    緑膿菌 16.5 4.8 16.5 10.5
    レジオネラ菌 7.5 3.3 7.6
    インフルエンザ 75 6.6 6.3 8
    ヒトコロナ 1.7

     

    (2020/04/29) 放射線教育分野 でお世話になっている、教材会社のケニス様 からお借りした紫外線強度計 ( SDカード式紫外線強度計 YK-37UVSD )を用いて、 紫外線強度を実測してみました。
    その結果、Panasonic の 8W の滅菌灯 GL8 は、15cmの距離で 1.1mW/cm2 となり、 放射線と同じようにきれいに距離の二乗に反比例して減衰しました。 原点をどこに取るか、で値は変わってきますが、 上で計算した値と良い一致を示している、と言えます。


    パナソニック GL8 及び NEC GL6 滅菌灯から出力されたの紫外線強度の距離依存性

     

  • コロナウイルスに関して、深紫外線LEDによる高い不活化性能を実証
    (新型では無い従来型のコロナウイルスです)
    https://www.jiji.com/jc/article?k=000000016.000030186&g=prt

  • 紫外線殺菌の効果に関する研究(引用文献にウイルスへの研究あり)
    https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjps1957/39/5/39_5_939/_article/-char/ja/

  • アズワン 殺菌灯の殺菌効果
    https://www.as-1.co.jp/academy/11/11-2.html

  • WINTEC 紫外線殺菌装置の紹介で、不活化に要する紫外線照射量がまとめられています。
    http://www.info-niigata.or.jp/~wintec/uv_.sterilization.htm

    【注意】

    UV-C を直接人体に当てないで下さい!

    目に入ると非常に危険です。散乱線でもかなりの痛みを伴います。 皮膚にあてても紅斑が出来たりしますし最悪皮膚癌になります。 また、プラスチックなどは長時間の照射でボロボロになりますし、 衣類、家具などの色素や繊維も劣化します。 185nm の波長も出せる合成石英管を使用した UV-C 殺菌灯ではオゾンも発生するので、 使用後はしばらく換気を行う必要があります。 (溶融石英を使用した一般的な殺菌灯は220nm以下はカットされ、オゾンは発生しません。 オゾンが出るランプでも、ラップを二巻きほどすると185nmの成分はカットされ、オゾンは発生しなくなります) ほとんど、放射線の取扱いと同じだと思って下さい。 マスクの殺菌や広い面積の浄化の際など使用法は限定的かと思います。

     

    (2020/05/19)

    ウシオ電機の 222nm 紫外線 Care222 について

    5/18 に放送された、TBS の「あさちゃん!」および「Nスタ(関西では放映されていないので内容未確認)」でコメントを取り上げて頂いた 222nm の「遠紫外線C波」ですが、以下の様に日本のウシオ電機の製品、技術です。神戸大学でも共同研究を行っています。コロンビア大とは独占ライセンス契約や、研究委託契約を行っているようですが、あくまでも「日本発の技術」です。

  • Care 222 とは?
    https://clean.ushio.com/ja/care222/
  • ウイルスを不活化する「222nm紫外線殺菌・ウイルス不活化ユニット」の開発について
    https://kyodonewsprwire.jp/release/202003037628
  • 皮膚がんなどの発症なし 222nm紫外線(UV-C)繰り返し照射の安全性を世界で初めて実証(神戸大学)
    https://www.kobe-u.ac.jp/research_at_kobe/NEWS/collaborations/2020_03_30_01.html
  • 紫外線ランプ、新型コロナとの闘いに光明か 米大が実験
    https://www.afpbb.com/articles/-/3283035

    人体に安全でかつウイルスを不活化出来る、というのは以下の様な仕組みによる物だと考えられます。
    紫外線は、波長が短く、エネルギーが高くなると物体に吸収されやすくなり、 222nm の波長では皮膚ごく表面の 20μm 程度の厚さの角質層などで止まってしまいます。 そのため生きている細胞にまで到達せず、炎症や皮膚癌などを引き起こさない、 その一方で物体の表面に付着した直径 0.1μm 程度のウイルスの中までは届くため、 遺伝子に損傷を与えて不活化できます。

  • 岩崎電気 紫外線殺菌
    220nm付近でDNAへの吸収が大きくなっており、260nm の殺菌灯の 7割程度の効率になっています。殺菌作用は小さくなっていますが、ウイルスよりも大きい菌(直径1μm程度)の細胞質の中のDNAまで到達する量が少なくなる、と言う事かと思います。
    https://www.iwasaki.co.jp/optics/chishiki/uv/02.html

  • 参照紫外可視吸収スペクトル (様々な物質の吸光度波長依存性が網羅されています) https://www.pmda.go.jp/files/000203148.pdf

    なお、 Care222 の紹介サイトでは、「当ユニットは現在(2020年6月時点)開発中のため、販売は行っておりません。」とのことで、「日本国内向けには、当初の販売開始時期(2021年初頭を予定)を前倒しし、2020年9月からの販売開始を予定しております。 なお、販売については代理店を通して行うことを予定しており、取り扱い代理店については2020年7月頃に弊社Webサイト上でお知らせいたします(個人のお客様への販売については未定となっております)。」ということで、普及についてはまだもう少しだけ先という事になるようです。

     

    テレビなどで使われている「遠紫外線C波」という用語ですが、 遠紫外線と UV-C がごっちゃになったような言葉で、余り一般的な用語では無いと思います。 遠紫外線については、ウシオ電機のサイトによると、空気による吸収が始まる波長域から軟X線波長域までの紫外線のことで、波長範囲についてはさまざまな用例があるが、10nmから200〜220nmの間までの波長域とすることが多い、とのことです。 今回の 222nm の紫外線を指す場合は単純に遠紫外線で良いかと思います。

  • 遠紫外放射
    https://www.ushio.co.jp/jp/technology/glossary/glossary_a/far_ultraviolet_radiation.html

    しかし、上記のサイトでも、
    「波長250、300、350nm以下の紫外放射を深紫外放射またはディープUV(Deep-UV、DUV)と呼ぶこともある。この言葉は、もともとIBMのDr.Linが使った言葉で、彼の概念では200〜300nmの波長域であった。」
    とのことで、「紫外線」と言った場合は注意が必要なようです。

    某社の空気清浄機が某社のテレビ番組で
    https://az-news.yojipapa.com/shinshigaisen-32598
    と言うような取り上げられ方をされて居ますが、調べてみると 使用している「深紫外LED」は、単なる UV-C 波長域の物でした。
    https://www.nikkiso.co.jp/products/duv-led/features.html
    もちろん空気清浄機としては中から外に UV-Cは漏れてこないと思いますし、 ミヤネ屋でも紹介したサンスターの QAIS-air-01 同様、UV-C + 光触媒ですから、製品としては素晴らしいと思います。

    一般的な 260nm 前後の殺菌灯波長の UV-C と、 222nm の「狭義の遠紫外線」を混同すると大変危険です。 業界関係者で用語など統一して欲しいと思いますが・・・
    上記の番組は、
    「深紫外線・遠紫外線とも言われますが、波長の短い部分を使うので人に対しても害が少なく、LEDでも出せるそうで、これから色んな場面で使われる可能性があります。」
    とコメントしているそうで、いろんな意味で間違っています。 少なくとも 222nm の波長は LED では出せません。


  • ちなみにもっと波長が短くなり、200nm 以下になると、 酸素分子、窒素分子に吸収されてしまい、大気中では使えなくなります。 電子回路のパターンの焼き付けなどには、真空中でこの波長の短い紫外線を使用しており、 「真空紫外光」などと呼ばれています。

  • 真空紫外(VUV)域とは
    http://www.oceanphotonics.com/application/tec_vuv.html

     




  •  




     

    マスクのウイルス不活化 BOX マスクリーン

    ただ単に UV-C 殺菌灯を仕込んだ箱です。

    現在日本では殺菌灯のランプ自体は販売されていますが、 それを駆動するための蛍光灯器具は一部の小規模なメーカーを除いてほとんど製造・販売されていません。 中国ではまだ販売されていますが、到着まで数週間要しますし、 品質が全く安定しておらず、紫外線強度計を用いた検査によって必要な時間を計算する必要があります。 私の方で、早い時期に発注を行い大量に在庫を確保しており、 実測によって性能を保証しています。
    この滅菌灯をコンテナケースの中に固定し、アルミ蒸着シート、アルミテープで遮光・反射板を仕込んだ、

    マスクのウイルス不活化 BOX マスクリーン (リーフレットへのリンクです)

    を製作しています。 名称は使ってみて頂いた事務職員の方からの意見で決めました。 ふるさと納税制度を活用したつばさ基金に皆様から寄付頂いた原資を元に、 医療機関に無償提供しています。

    個人用は、簡易な保冷ケースを利用した「マスクリーンS」とさせて頂き、 医療機関用にはコンテナケースにステンレスメッシュで仕切りを入れて4枚同時処理を可能とした、 「マスクリーン4」を提供しています。 「マスクリーン4」は、仕切り板を取り除けばフェイスガードなどの大きめの物品の 不活化にもお使い頂けます。

    マスクリーン Q&A

    2020/05/18 の NHK 「ニュースシブ5時」、
    2020/05/29 の MBS 毎日放送 ミント!、
    2020/06/02 読売テレビ放送「情報ライブ ミヤネ屋」、
    2020/06/03 関西テレビ「報道ランナー」
    で取り上げて頂きました

         

     

    国産の 8W の滅菌灯 GL8 と、 中国製の器具(JP-T5-UV) を利用した現在量産しているマスクリーン4 (正面位置 5cm の距離では 1.5mW/cm2 を保証)については、 下で示す実測値から、各ブースでの中央での線量 0.5mW/cm2 を計算に使用し、 安全側に考えて 10mJ/cm2 で 1/10,000 まで不活化が可能とすると、 20秒の照射で 1/10,000 まで不活化が可能であると計算されます。

    医療現場用の GL8 を使用したマスクリーン4 は、わずか20秒で4枚の処理が可能ですから、 感染の可能性がある度に頻繁に処理することで、感染率を下げられるのではないかと期待します。 世間ではかなりサージカルマスクの供給は余裕が出てきているようですが、これならば、医療現場においてマスクの使用数を抑える以上の効果が期待できます。

    6W の殺菌灯 GL6 (器具はJP-T5-UV) を使用したマスクリーンS は、一度に一枚の処理ですが、 ランプとマスクの距離が近く、わずか5秒で1/10000まで不活化が可能な計算となっています。 こちらは個人向けですが、医療機関でも個人個人が頻繁に不活化したい場合などにニーズがあるのではないかと思います。

    (2020/05/24)
    フックを利用してのマスクの固定をしていたマスクリーンS ですが、 ユーザーからの情報で、金網を固定することで利便性が大幅に向上しました。 ダイソーで販売している「キッチントレー用水切り網 24.2cm×14.2cm」は、 マスクリーンS のために作られたのかと言うぐらいぴったりで、 コードフックを利用して固定することで、必要に応じて着脱可能となります。 既にマスクリーンS をご利用の方は是非ご検討下さい。
    今後提供するマスクリーンS には、この網を固定用のフックと網もお付け致します。
    スマホなども、5秒で気軽に滅菌・不活化が可能です。 (網の部分は影になるので、途中で少し揺する必要がありますが)

     

    電源スイッチが付属していませんが、ダイソーなどで 「節電タップ」としてスイッチが販売されています。 本来製品にお付けしたいところですが、 この製品については大量発注が出来ない状況のため、 近隣の店舗で確保した製品は感染症患者受入の医療機関向けにのみ提供させて頂いております。

    (2020/05/24)

    感染症患者を受入れている指定病院に対して、 マスクリーン 4 / S の無償提供受け付けを行っています。

    十分な在庫がありますので、直接関係者もしくは寄付の受入を表明している 病院の情報をご存じの方からの申し出をお待ちしております。

    病院規模に応じて台数は検討致します。 なお、送料に関しても、当方で負担致します。


    マスクに対する紫外線の透過率を求めてみました。 その結果、サージカルマスクを平面状にたたんだ形でも 7.3%、 プリーツを開いて重なりを無くすと 12.7% が裏面まで透過する、 と言う結果が得られました。
    基本的にウイルスが付着しているとしたらマスクの外側であり、 内側に行くほど数は少なくなりますから、外側からだけ照射すれば十分で有ると思います。 もちろん、10秒程度で不活化できる、と言う結論が出ましたので、 両面照射しても大して時間はかかりませんが。 裏返す際はピンセットなどを使用して、ピンセットも BOX 内に入れて照射すると良いでしょう。

    他にも様々な物の透過率を求めてみました。 かなりアバウトな実験ですが、同じ透明に見えるプラスチックでも、 マスクリーン4で容器として使用しているコンテナの材料、 ポリプロピレンは比較的透過率が高く、遮蔽をしないと危険な UV-C が漏洩してしまう、 と言う事が分かりました。 このため、青白い光が直接見えている場合、アルミテープなどで補修が必要です。 アルミシートを通してうっすら光が見えるのは問題有りません。 表面で実測しましたが、検出限界以下でした。

    遮蔽前 I0 遮蔽後 I 透過率
    遮蔽物 mW/cm2 mW/cm2 %
    メガネ(プラレンズ) 1.10 0.000 0.0
    ペットボトル横置き(空) 1.10 0.000 0.0
    ポリスチレン(1.4mm厚コレクションケース) 1.10 0.000 0.0
    ポリプロピレン(1.5mm厚コンテナケース) 1.11 0.288 25.9
    コンテナ遮蔽用アルミシート 1.12 0.003 0.3
    サージカルマスク (平面) 1.10 0.080 7.3
    サージカルマスク (プリーツ開いて) 1.10 0.140 12.7
    塩ビラップ 6μm厚 1枚 1.11 0.952 85.8
    塩ビラップ 6μm厚 2枚 1.11 0.900 81.1
    塩ビラップ 6μm厚 4枚 1.11 0.660 59.5
    ニトリル手袋(モノタロウ、青)生地1枚 1.70 0.000 0.0
    クアラテック手袋(アズワン)生地1枚 1.70 0.000 0.0
    コピー用紙(再生紙) 0.70 0.000 0.0
    コピー用紙(高白色) 0.70 0.000 0.0

     

    (2020/05/11 追記) 距離の逆二乗に比例して強度が下がり、 遮蔽によっても弱まる、後は時間が短ければ照射量は少ない・・・
    そう、紫外線の照射の話は、放射線防護の話と非常に良く似ています。 放射線は透過力が強いため、単位重量あたりの吸収エネルギー (J/kg = Gy) を、 紫外線は透過力が非常に弱いため、単位面積あたりのエネルギー (W/cm2) を使って表わすという違いはありますが、 本質的な取扱いは同じです。

     

     

    そこで、放射線計測で用いられるラジオクロミック線量計 (薄い小さなフィルムの着色で線量を評価する)を用いて、 マスク表面での紫外線線量計測を行ってみました。 予備実験での距離依存性の評価から、線量計として評価される照射量 I (kGy) と、 紫外線の照射量 D (mJ/cm2) には相関があり、D = 1.4 I と言う簡単な式で表せます。 理論的にも、吸収線量とは、単位質量あたりの吸収エネルギーであるという基本に立ち帰り、 表面からの深さ14μmまで範囲で均等に全エネルギーが吸収されるとすると上記の式が説明できます。 (フィルムの厚さ45μm以下で全紫外線が吸収されていることが確認されています)

     

       

       

     

    放射線の吸収線量として評価された値を、照射時間と換算式から、 紫外線強度として分布を示してみます。単位は mW/cm2 です。
    なお、マスクリーン4の測定に使用した測定用標準殺菌灯は、 製品に現在使用している物よりも弱く、 検査ではねられた物を使用しています。 5cm での距離での紫外線強度は 0.75 mW/cm2 程度で、 現在提供している 1.5 mW/cm2 @ 5cm 保証(全数検査しています)の製品の、 半分の強度です。 (上で示した国産の器具と Panasonic の GL8 の組み合わせとは4倍以上の強度差があります) この値を倍にして、10 mJ/cm2 達成に必要な時間を見積れば良い訳です( W = J/s です )。
    マスクリーンS については、製品に使用している物をそのまま使用しています。

    概ね、上での測定と良い一致を示しており、 枕を設置して傾けることで全体的なムラを少なくすることが出来る事が分かります。 また、照射面の裏面にも半分から1/4程度の量が透過/反射して、 あたっているいることが分かります。 100% 絶対という事は出来ませんが、概ね全体的に不活化できていると言えます。 もちろん、より高い安全性を求める場合は、 指定の時間よりも適宜照射時間を延ばして照射量を上げて下さい。

     

     
    マスクリーン4底面(左)と、マスクを設置した表面(右)での紫外線強度評価結果

     


    マスクリーン4に枕を設置して、その上に置いたマスク表面での紫外線強度評価結果

     

       
    マスクリーン4に設置したマスク内側(左)、マスクリーンSに設置したマスク外側(中)、内側(右)の紫外線強度評価結果

     

     

  • 紫外線によるマスクの劣化について
  • 紫外線によるマスクの劣化ですが、日経メディカルの記事 によると、 サージカルマスクの場合は、20分間と言うかなり極端な時間の UV-C 滅菌灯の照射により、 0.3μm以上の粒子の透過率が 3.7% → 6.3% に、 そして空中浮遊ウイルスの透過率が 4% → 6% に悪化したと言う事です。 余り繰り返すとマスクの性能は劣化するようです。 どの程度の照射で性能が劣化していくのかは、今後研究対象としたいと思います。
    サージカルマスクはそもそも感染を広げないための物で、 余り問題とはなりませんが、アルコール洗浄すると 0.3μm以上の粒子の透過率が 3.7% → 9.9% に、 そして空中浮遊ウイルスの透過率が 4% → 12% に悪化したと言う事で、 紫外線の場合よりもはるかにダメージが大きいです。

    また、医療用の N95 マスクですが、これは UV-C 照射により 0.3μm以上の粒子の透過率が 0.2% → 1.1% に、 そして空中浮遊ウイルスの透過率が 1% → 8% に悪化したと言う事で、 ウイルスの透過率がサージカルマスクより落ちています。 不活化に必要な短時間の照射でどの程度劣化するかが気になりますが、 データが無いうちはやめておいた方が無難かと思います。
    なお、N95 マスクをアルコール洗浄すると、極端に劣化して使い物にならなくなります。 0.3μm以上の粒子の透過率が 0.2% → 14.1% に、 そして空中浮遊ウイルスの透過率が 1% → 35% と、スカスカになります。

     

  • 大阪府立大学 電子物理 高橋 和 研究室
    http://www2.pe.osakafu-u.ac.jp/pe9/

    SEM によるサージカルマスクの詳細な微構造観察結果と、 フィルター性能のアルコール洗浄や水洗い後の評価を、 本学工学研究科電子物理工学分野の、高橋 和先生が分かりやすくまとめています。 濡らしてしまうと極端に性能が劣化するようです。 洗濯したり、煮沸するのは、避けた方が良いようです。 まあ、サージカルマスクに何を求めるか、と言う話にはなりますが。

     

  • N95/DS2マスク枯渇対策としての滅菌再利用前後の粒子捕集効率の変化
    https://youtu.be/1curbb_aNds

    慶応大学理工学部応用化学科 奥田知明教授が、 蒸気滅菌(80℃30分)とオゾン滅菌による N95/DS2 マスクの処理前後の、 粒子捕集効率をパーティクルカウンターで評価しています。 これらの処理ではほとんど粒子捕集効率が変化しないことが明らかになっています。 (再利用を推奨する物では無く、それを理解している医療従事者向け情報です)

     

  • 沖縄科学技術大学院大学 UVC殺菌ユニット
    https://www.oist.jp/ja/covid-19/community-projects/uvc-sterilization-units

    「N95マスクを効果的に殺菌するために必要なUVC線量を直接測定により確立したところ、N95マスクでは、他の材料表面で以前に報告されたよりも100〜1000倍高いことを発見しました。 チームはまた、殺菌後のN95マスクのフィルタリング効率を確認するためのテストも開発しました。喉の後ろにセンサーを備えたCPRダミーを使用し、ダミーが呼吸をシミュレートする時に通過するサブ300 nm粒子数をセンサーがカウントしました。このテストでは、ダミーにN95マスクがある場合とない場合の両方で行い、マスクのフィルタリング効率を決定しました。理想的にはN95マスクは、300 nm未満の粒子の95%をフィルタリングできねばなりません。チームは、適切な線量による複数回のUVC殺菌を行っても、マスクのフィルタリング能力は変わらないことを確認しました。」とのことです。「殺菌するために必要なUVC線量」の測定法、絶対量については記述がありません。

     

  • 【開発中】新型コロナウイルス対する有効性も確認されました! 深紫外線LED搭載 N95マスク3枚同時殺菌可能(99.9%殺菌) https://premium.ipros.jp/nikkisogiken/product/detail/2000510208/

    「PearlSurface 24G9は、700mJのパワーで対象物の殺菌を行い、現在問題となっているN95マスク不足の中、N95マスクを3枚同時に紫外線殺菌し、マスクの再利用が可能です。」 「15分でN95マスク3枚同時殺菌可能」とのことですが、やはりマスクに照射する紫外線量については記述がありません。

     

    【注意】 N95 マスクは製品によって全く形状、構造が異なります

    ウイルスを捕集する高性能フィルターは表面には出ておらず、撥水加工された表面のフィルターの中に入っています。そのため、内部まで透過して不活化するのに必要な紫外線量は製品によって異なります。フィルター繊維の紫外線に対する耐性も調査が不十分です。

    安易に N95 マスクを紫外線で再利用するのは控えて下さい。

    均一に加熱する、マスクのホイル焼きが、不活化には最も適していると思われます。 蒸気滅菌(80℃30分)では捕集効率は下がらないことが確認されています。 今後、高橋先生と協力してオーブンで 100℃ 15分加熱後の捕集効率測定なども実施してみようと思います。

     

    (2020/06/23 追加)

  • Application Note ・ UVP Crosslinker
    https://www.bmbio.com/Portals/0/product/upload/849-95-0615_application.pdf

    「FDA報告書によると、N95マスク表面のUVGI処理に必要十分線量は 1J/cm2となっています」* として、UV-C による N95 マスク処理装置が販売されているようです。 表面での不活化に必要な量の 100倍ですから、透過率によっては妥当な数字と言えるかも知れません。

    * Heimbuch, B. & Harnish, D. Research to mitigate a shortage of respiratory protection devices during public health emergencies. (2019).
    https://www.ara.com/sites/default/files/MitigateShortageofRespiratoryProtectionDevices_3.pdf

    上記の FDA 報告、の原典です。275ページもある膨大なデータの報告書になっています。 さすがにまだ全然読めていません。誰か読んで内容を取りまとめて教えて下さい・・・・

     

  • COVID N95 DECON (英語のサイトです)
  • https://www.n95decon.org/publications
  • UV-C を用いての再利用
  • 加熱による再利用

     

  • 煮洗い、アルコール消毒、紫外線照射…ウイルス対策マスクの再利用は可能か?
    http://j.people.com.cn/n3/2020/0203/c95952-9653703.html

    マスクの再利用について、問題点を提唱している情報もあります。 ソースが中国ですので、何らかの意図が入っている可能性もありますが、 (紫外線照射についてもこちらの記事はどの程度の時間照射したかの情報もありません) 完璧に復活させられる訳では無い、と言う点は覚えておいても良いでしょう。 N95 はそう簡単に再処理できない、と言う点は一致しています。 いかに限られた資材でリスクを下げるか、を考える必要があります。

     

    一方で過酸化水素蒸気を用いた再利用システムがアメリカでは開発されているようです。

  • 医療用マスク不足の解消に前進。N95マスクの再利用を可能にする除染システムが開発される(アメリカ)
    https://news.biglobe.ne.jp/trend/0424/kpa_200424_0516825781.html

    これを受けて、厚労省から「N95 マスクの例外的取扱いについて」との事務連絡が出ています。
    https://www.mhlw.go.jp/content/000621007.pdf
    これによると、過酸化水素水プラズマ滅菌器を用いた再利用法、過酸化水素水滅菌器を用いた再利用法、1人に5枚のN95 マスクを配布し、5 日間のサイクルで毎日取り替える再利用法が挙げられています。

     

    アマゾンなどで紫外線消毒の製品(滅菌器)が大量に売られていますが、 照射強度が一切書かれていません。

    中国製の蛍光管を用いた殺菌灯は、製品毎に出力が10倍ぐらい違い、 最も強い物でも国産の半分程度の強度であるため、 国産のランプに交換してマスクリーンを製造しています。

    某大手イベント関係の会社から持ち込まれた LED を使用した製品を測定してみましたが、 BOX の中央部で 0.02mW/cm2 程度しか出ておらず、 マスクリーンS の 1/100 にすぎませんでした。

    さらに悪質な製品 では、BOX 底面中央部では UV-C どころか UV-A も検出限界以下でした。 直近で測定すると UV-C 3mW/cm2, UV-A 1.5mW/cm2 程度出ていますが、 15cm 程度深さの BOX に物を入れた場合、ギリギリ0.0009 mW/cm2 で表示されなかったとしても 謳い文句の通り99.9% 不活化するとしたら、7.5mJ/cm2 必要ですから、 8300秒ほどかかり、非現実的です。全く使い物になりません。 なお、測定を行ったプローブは厚さが 2cm程あるため、一般的な厚さの物品を模擬しています。 (掲載当初、一切放出されていないと書きましたが、ベタ付けでは検出されました。訂正します) 物としては大変良く出来ており、ふたが開くと電源が切れるなどの安全対策もされていますが、 肝心の紫外線が出ていないのでは、安全だと思って使った物で感染するという、 極めて危険な商品です。

    アマゾンには同様の製品が多数出品されており、 どのように対策を行うのか問い合わせたところ、 「感染して死亡した場合、お手数ですが、当サイトにご連絡をお願い致します。 当サイトはお客様の問題が解決するまでにサポート致しますので、ご安心下さい」 との返事が来ました。 本人が死亡していた場合どう連絡するのでしょうか。

    私はこの問題を極めて重く見ており、紫外線に関連した会社とも連携して消費者庁などに上げていくつもりです。 このサイトをご覧の皆様で同様の製品を購入された方、郵送頂ければ測定致しますので、 製品提供をお願い致します。返送料はこちらで負担致します。

    (2020/07/15)追記
    Amazon で4点ほど購入して測定を行ってみました。 その結果、5cm の距離では もっとも強い製品 で 0.04mW/cm2 程度で、 次いで 0.03mW/cm2 程度 0.02mW/cm2 程度となり、 製品によっては検出限界以下となりました。 5cm の距離で照射できるのはせいぜい直径5cm程度の範囲で、 1/10000まで不活化する場合、0.04mW/cm2 の製品でもじっと250秒保持する必要があります。 99.9%(=1/1000) としても 3分以上です。とても現実的とは言えません。

    さらに、使用した UV メーターは UV-C 用のプローブでも UV-A にも若干反応してしまうため、 直近でも 0.02mW/cm2 しか出なかった製品2点については、 UV-A LED では無いかと疑っていますが、 UV-A のプローブで測定した結果は UV-C プローブでの結果とほぼ同等で、 元々 UV-A のライトを使用するとUV-A の方がずっと強く出ますので、 一応 UV-C の可能性もあります。 UV 用の分光器が現在手元に無いため、測定出来次第報告致します。 いずれにしても、一般に出回っている LED で出せるのは 280nm 程度ですから、 ピークの 260nm よりもかなり落ちることは確かです。

    詳細なレポートはこちら


     




     

    マスクリーンS を入手希望の方へ

    一般の方にも実証試験に参加頂くことで製品提供を行います。

    しかしながら私の研究費で全ての方に提供することは出来ません。 より多くの方に安定して提供するために、 ふるさと納税制度を用いた大阪府立大学の「つばさ基金」への寄付を、 何卒宜しくお願い致します。

    手続はこちらに記載しています。

     




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    手先のウイルス不活化 BOX, Raise Your Hands IN Me

     

    2020/05/29 MBS 毎日放送 ミント! 放送で取り上げて頂きました。

    ただ単に UV-C 殺菌灯を 2本仕込んだ箱です。

  • 本製品は一般向けでは無く、感染症患者受入れ病院や、BSL3 実験室など、 感染の恐れの高いプロ向けの製品です

  • マグネットでスチール製ロッカーなどに貼付け、 下から手袋をした状態の手を入れて両面を同時に不活化します。
  • ランプから手指の距離は 3cm以下であり、現在使用している器具・ランプの組み合わせ (5 cm で1.5 mW/cm2 以上を保証)では、 6秒以下で 1/10,000まで不活化が可能です。
  • 手を最大限上げていくと手首部分の不活化も可能です (タイベックスーツなどを着用していて皮膚の露出が無いこと前提です)。 マグネット貼付けのため、体格に合わせて高さを調整可能です。
  • フットスイッチにより手を触れずにON/OFF を行う事が可能で、感染を拡大しません。 手先が触れる可能性のある部分は紫外線照射を受けるため、 使用時は常に不活化されています。
  • ニトリル、ラテックスといった素材の手袋は、 一枚だけで至近距離からの UV-C 照射を十分遮蔽し、 手先の皮膚にダメージを与えることはありません。
  • 現在、特注の一品物となっています。 需要に応じて量産を行います。




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    光触媒

    光触媒は、可視光線、紫外線が当たると、表面にラジカルを形成して有機物を分解するため、 建物の外壁や自動車などで汚れが付きにくい塗料としてや、 消臭作用を示すスプレーなどとして販売されています。 特に TiO2 は光触媒として長い歴史があり、 無機材料を学んだ人間であれば誰でも知っている物質で、確実に効果があります (筆者は東工大の無機材料工学科出身です)。 内装用の壁紙に光触媒を組み込んだ物も販売されています。

    試しに、雑菌が湧いて、洗っても繊維の奥にしみこんだ雑菌臭が取れない、 もはや捨てるしか無いレベルのタオルに、 下で挙げているタングステン系の光触媒をスプレーして室内光に一日曝してみました。 その結果、1m先からでも分かるような臭いだったタオルが、 顔を埋めて臭いをかいでもほとんど分からないレベルになっていました。 物凄い分解力です。 なお、洗うと光触媒のほとんどが取れてしまうと思いますので、 タオルなどでは持続的な効果は望めませんが、 逆に洗わなければ表面に残っている限り半永久的に効果を発揮します。 クロス張りのソファーやカーテン、枕などがお勧めです。 某中年男性の枕に使用したところ、加齢臭が無くなったとの報告があります。
    余り強い光が当たるところでは、発生したラジカルが担体を痛めることがあるかも知れませんが、 室内ではその心配はまず無いでしょう。 (一昔の白色塗料では、屋外で長期間使用するとバインダーがやられて白い粉が浮くときがありました)

    光触媒の原理については以下を参照。

  • TiO2 光触媒の基礎と最新開発動向
    http://polar.imr.tohoku.ac.jp/_userdata/photocat2010.pdf

    TiO2 は化粧品や日焼け止めにも使われていたりして、非常に安全な物質です。

    私が東工大で博士課程の1年目は良いテーマが与えられず、 依頼されたネタで書いた化粧品微粉末に関する論文で、 二酸化チタンの透過型電子顕微鏡観察をしていました。 ルチル型(バンドギャップが3.0eVで可視光でも応答するが全体的な光活性が低い) とアナターゼ型( バンドギャップ 3.2eV で、387.5nm 以下の紫外線でないと活性を示さないが高い活性を示す) の違いにも言及しており、23年ぶりに自分で読んでビックリしました。

  • http://bigbird.riast.osakafu-u.ac.jp/~akiyoshi/Works/All_Works/1997-11_色材(2).pdf

    なお、化粧品などにはルチル型が使われていますが、 表面にはシリカがコーティングされており、光活性により肌にダメージを与えないようにしているようです。 (反射、吸収で紫外線を防いでいます)

  • 化粧品開発に用いられる紫外線防護素材
    https://www.jstage.jst.go.jp/article/sccj/48/1/48_2/_pdf

    UV-C 紫外線ランプは取扱いが困難ですが、 UV-A or B + 酸化チタン光触媒を使った空気清浄機であれば、 外に紫外線は出てきませんので安心です。 メッシュ状の光触媒担体に紫外線照射して、風を送り触媒表面で有機物を分解します。 これなら什器や書類などが放射線劣化のようなダメージを受けませんしオゾンも出ません。 汚染が疑われるエリアの表面の除菌や、マスクなどを殺菌するのには使えませんが、 居室などの生活環境を防衛するには良いでしょう。 ポイントは、機能をウイルス除去に割り切って下手にフィルターの付いていない物を選ぶことです。 ウイルス相手にフィルターはほとんど意味がありません。 その分安価になりますし風量を増やして光触媒にさらす、というのが効果的です。

    小型のUSB 給電で、新幹線内など出先でも使うことが出来る商品もあります。 私は非常に小さい製品を使っていますが、それでも部屋の臭いがなくなり、 朝起きたときに花粉症の症状が出なくなりました。 (部屋から出ると症状が出ます) これだけでも元が取れたと思っています。

    スプレー式の光触媒を衣類、マスクや室内の表面に塗布するのも有効です。 必要に応じて、紫外線ライトなどで効果を高めることも可能です。 可視光でも機能しますので、UV-A のライトでも効果があります。 (上に挙げた空気清浄機はこの組み合わせに風を当てています) これで完全にウイルスを防げるというわけではありませんが、 少しでも対策を取って確率を下げていく努力が必要かと思います。

  • 「100回洗っても効果」あるマスク販売 光触媒を活用
    https://www.asahi.com/articles/ASN4P3195N4NUOHB01H.html

  • 一般的な TiO2 光触媒の例。太陽光、紫外線などで機能する。
    http://www.amazon.co.jp/dp/B002A5KKZS

  • 部屋の照明でも機能するタングステン系の触媒を使用する、東芝 ルネキャット
  • https://www.toshiba-tmat.co.jp/res/renecat/
    二酸化チタンと異なり、三酸化タングステンベースの光触媒を使用するルネキャットは、バンドギャップが 2.5eV であり、495nm 以下の可視光(緑→青の領域)から活性を示します。太陽光はともかく、蛍光灯では紫外線量は微弱ですし、LED 照明ではほぼ全く紫外線が含まれていません。屋内での光活性を求めるのであれば、これらの製品が効果的です。 (二酸化チタンも銅などを添加することで可視光領域でも若干活性を示しますが、効率は低いです)
    なお、ルネキャットは、「吸着能力のある金属酸化物と触媒として利用出来る金属を WO3光触媒に添加することにより、ニオイ成分や細菌を光触媒に適正な吸着力で引きつけて、分解を促進させ、分解速度をさらに上げることができた」とのことで、単なる三酸化タングステンとは一線を画した製品のようです。

  • 快適な屋内空間を実現するW3可視光応答型光触媒, 日本画像学会誌_55(2016)449-454.
    https://www.jstage.jst.go.jp/article/isj/55/4/55_449/_pdf

  • ウイルスを酸化分解する新技術「ウイルスシールド」を開発 〜東芝マテリアルが技術協力〜
    https://www.komatsumatere.co.jp/wp-content/themes/komatsu/pdf/news/20200228.pdf


    ルネキャットを塗布したフィルム(2.5cm角に5mg)を用いた密着法で、蛍光灯の光(紫外線はカットした、可視光のみ)を当てると、A型インフルエンザウイルスは、4時間で 1000分の1、8時間で 100万分の1以下に減っています。
    https://www.toshiba-tmat.co.jp/res/renecat/about/data/virus_j.htm

  • 金属ナノ微粒子修飾酸化タングステンを用いた安価な光触媒の開発
    http://www.jfe-21st-cf.or.jp/furtherance/pdf_hokoku/2011/20.pdf

  • 室内でも使える可視光応答型光触媒を開発 衛生的で快適な生活空間を提供
    NEDOプロジェクト実用化ドキュメント
    https://www.nedo.go.jp/hyoukabu/articles/201318sdk/index.html
    銅添加すると、三酸化タングステンは可視光線下で高い活性を示すのに加えて、 暗いところでもある程度の不活化・殺菌力を示します。 光触媒と合わせることで二価の酸化銅が一価の銅に還元されることが重要らしいです。

    参考資料

  • 神奈川県立産業技術総合研究所(KISTEC) 光触媒について
    https://www.kistec.jp/r_and_d/project_res/photocatalyst_index/
    光触媒開発者の藤嶋 昭先生が館長を務められている 光触媒ミュージアム が併設されており、光触媒利用の聖地と言って良いでしょう。
    各種 JIS 対応試験など、非常に広範囲の試験が実施可能です。
    https://www.kistec.jp/sup_prod_devp/test_and_mes/koudo/0103_hikarisyokubai/0103_hikarisyokubai_index/

  • これまで困難だった光触媒での抗ウイルス効果の実証に成功 (NEDO)
    https://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_100154.html

  • 光触媒の新たな性能評価法に関する国際標準が発行されました(経済産業省)
    https://www.meti.go.jp/press/2018/04/20180402002/20180402002.html

  • 金属銅、銀粉と光触媒及びNafion(フッ素系イオン交換樹脂)と組み合わせると驚異的な機能アップ(株式会社 ケミカル・テクノロジー、堺市の会社です)
    http://www.chemical-tech.net/photocatalyst.html

  • ミヤネ屋でも紹介しました、サンスターの QAIS-air-01 は、 UV-C と二酸化チタン系の光触媒メッシュ TMiP ユニットを組み合わせた、 ハイブリッドの空気清浄機です。
    https://www.sunstarqais.com/products/air01.html

  • シャープからも可視光応答型の光触媒が発売されました。 詳細については記載されていませんが、「波長約480nmまでの可視光にも反応」とのことです。
    https://jp.sharp/business/photocatalyst/

     




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    可視光光触媒空気清浄機 コロナクリーナーF

    放射線教育用教材である ペルチェ冷却式霧箱 の開発で培った技術を流用して、 極限まで構造を簡素化しつつ、非常に高効率の光触媒式空気清浄機

    「コロナクリーナーF」 (リーフレットへのリンクです)

    を製造しています。

    コロナクリーナー Q&A

       

    極めて簡単な構造ですから、可視光応答の三酸化タングステンベースの光触媒さえ入手できれば、 電気工作が出来る人であれば十分 ご自分で製作可能です 営利目的以外で、医療機関などに無償/原価供給する目的で製作を行いたいという方は連絡して下さい。 現在タングステンベースの光触媒「ルネキャット」も普通に入手可能です。 詳しい製法、部材の仕入れ先なども情報提供致します。

    PC に接続して、会議中個人個人で防衛する、など可能ですし、レジや窓口など不特定多数と接客するブース毎に配置する、と言うのも、小型でコストパフォーマンスの良い当製品であれば現実的かと思います。

     

    定量的な実証試験は現在ガスの分解速度について確認を行っているところですが、 下水の臭いが上がってきて吐きそうな臭いに長年苦しめられていた100平米の実験室で、 配水管にテープで封をしておけば換気無しで3時間ほどでほとんど臭いがなくなっていました。 市販の光触媒空気清浄機では、非常に小さい光触媒と紫外線ランプを使用していますが、 大面積にして、可視光でも強度を高めることで極めて安価に実用化しました。

    ファンは大型で信頼性が高く、普通のデスクトップパソコンより静かです。 現在のモデルでは、1200rpm, 14dB のファンを使用しています。 風量がやや小さいため、現在風量の大きい物も検討しています。

    現在生産中の 30mm ネジを足に使ったモデルでは、LED から 2.5cm の距離にフィルターがあり、この位置での光の照度は 68,500 lux にも達するという計算になりました。 (以前は40mmのネジを足に使っており、LED から 2.5cm の距離にフィルターがあり、この位置での光の照度は、58,000 luxでした)
    なお、光が強すぎて、レンジの広い 40,000 lux まで測れる照度計でもレンジオーバーしたため、距離を変えて測定し、逆二乗則からフィッティング、2cm位置での強度を求めました。

    本当にこんなに大強度の光が必要なのか、 電子-正孔対の生成のみ増やしても正孔の伝導が行われなければ 酸化力は変わらないのではないか(光量に対して飽和しているのでは無いか)、 と言う疑問もあったため、 光量を変化させての実験を行ってみました。

    光触媒活性を簡便に検査する方法として、メチレンブルーを用いた試験法という物があります。 光触媒、メチレンブルーで検索すれば色々出てきますし、 JIS R 1703-2 で標準化もされています。

  • 神奈川県立産業技術総合研究所 光触媒に関する各種試験について
  • 各種酸化チタン光触媒のメチレンブルー分解性におよぼす光源の影響
  • 酸化チタン光触媒反応によるメチレンブルーとメチルレッドの退色

    で、とりあえず私もメチレンブルーを入手してみました。 金魚などの魚用の薬として普通に売られています。
    10mg/L に希釈して、フィルターにスプレーし、 LED からフィルターの距離が 20mm の標準構成のコロナクリーナーFと、 スペーサーを挟んで距離を73mmに変えた場合での比較を行いました。 (この試験の場合、風は関係ないです)

     

     
     
     
     
     
    一枚のPDFファイルにまとめた物

    全く定量的ではないのですが、確実に光活性を示しており、 数10μg の有機色素(3cc前後をスプレーしており、濃度 10mg/L なので 30μg 前後となる)が数時間で分解されていること、 光量差が明確に生じておりこれだけ強い LED 光の意味はあった、 と言う事が分かります。
    コロナウイルスは直径 0.1μm 程度の大きさで、密度を 1g/cm3 とすると、 5.2×10-7μg しかないため、 単純に重さで比較すると上記と同じ時間で1億個程度のウイルスを分解出来ることになります。 不活化するだけであればさらに短時間で済むはずです。
    それに対して、くしゃみ1回でまき散らされるウイルスは200万個程度 で、 通常の会話などでエアロゾルとして空気中を漂うウイルスの数はずっと少ないと考えられます。 残念ながらどの程度の数を摂取すると感染するのかというデータが見当たらないのですが、 ノロウイルスはわずか 100個程度で感染するとして恐れられているため、 それよりはずっと多いと思います。
    また、定性的に良くなったか悪くなったのかなどの条件出しが出来るようになったため、 光触媒塗量で差が見られるかの試験も行ってみました。

    結果がこちらです

    触媒量を倍にすることで、明らかに分解速度が速くなっています。 (写真では余り良く分かりませんが、肉眼で見るとよりハッキリと差が分かりました)
    どの程度まで触媒量を上げる必要があるのか、 コロナウイルスがエアロゾルとしてまき散らされる状態を良く検討して、 オーバースペックとならずコストパフォーマンスの良い必要十分な性能を達成したいと思います。

     




     

    コロナウイルスに対しては、空気中を漂っているもの(エアロゾル)にしか効果はなく、 エアロゾルの飛散は4m程度と言われていますから、 パーソナルディフェンスのためにはその程度の範囲に効果があれば良いことになります。

    例えば、会議を行う際にミーティングテーブルの真ん中にコロナクリーナーを設置すると、 無症状の感染者が居たとしてもエアロゾルを吸い込んでくれる事が期待できます。

    線香の煙を用いて可視化したのが以下の動画になります。

    現行の最新型
    初期の、下から上に吸い上げていたファン配置
    途中で止めてみた様子
    40cm程離してみた場合

    ファンが上から下に風をフィルターに送り込む現行型であれば、 十分な吸引力を持っていることが分かります(本来上に上がる煙が下に吸い込まれていきます)。 ファンが逆に下から上に、フィルターから吸引する形の初期の構造では、 残念ながら上面のサイドからの巻き込みが多く、余り効率的にエアフローを作れていませんでした。 部屋に空気の流れがある場合はまたさらに話が別で、厳密な有効範囲の評価は極めて難しく、 どこまでこのコロナクリーナーが感染率を下げる効果があるのかは評価できていません。

    しかしながら、医療現場など換気が出来ず飛沫・エアロゾルの舞う現場で、 可能性の有る事を積み上げて、少しでも感染の可能性を下げる、 と言う意味で、この製品を開発、製造しています。 既に、歯科医療の現場、様々なクリニックの皆様、理髪店、飲食店など、 顧客がマスクを出来ない現場の皆様から沢山の実証試験への参加を頂いております。

    私自身が悪臭、花粉には高い効果を体感していますし、 実証試験に参加頂いた多数の方からも同様の声を頂いております。 5台、10台のリピーターの方もいらっしゃいます。 コストパフォーマンス的には極めて高いと思いますので、 是非実証試験にご参加頂き、効果を体感してみて頂ければと思います。

    なお、現在企業と共同研究を検討中で、様々な実証データの取得を進めていきます。 検証が出来たデータについては速やかに公表致します その上で、クラウドファンディングを経て、一般市場で販売し、 より多くのシーンで皆様に製品を提供可能とすることを目指しています。

    こちらで製作した製品は、感染症患者受入の医療機関に無償提供を行っています。
    教育機関については、部材の仕入れ先、製造方法を無償提供し、 自分たちで製造を行ってもらうというモデルを考えています。

    スポーツ報知で実証実験に参加頂いている方のコロナクリーナーF が取り上げられていました。
    2020年6月23日 社会面「“夜の街”3か月ぶり解禁 六本木ラウンジは客も女の子も「プロテクト」状態」
    https://hochi.news/articles/20200622-OHT1T50259.html
    日経電子版の動画でもちらっと写っています。
    https://www.nikkei.com/video/6166562467001/?playlist=4654649186001

     




     

    (2020/07/09)
    ファンから出ている風が、不織布の中央部からでは無く、 周辺部から出ている、と言う情報が得られたため、確認してみました。
    蚊取り線香の煙をコンテナケースの中に充満させて、その中にファンに不織布を 現行のコロナクリーナーと同様に張った物(光触媒の塗布は無し)を入れて、 ケースに穴開け・パテ埋めして電源を入れて動かしてみました。
    その結果が以下の写真です。明らかに周辺部にヤニが付いています。

       

    実際のコロナクリーナーでも同様に周辺部に風が当たり中央部には余り行かないのですが、 光触媒は中央部に多く塗布されており、またLED も中央部に配置されています。 これを、実際の風の当たり型に合わせて改良していく必要があります。 (完全に製品作る上でのノウハウになってしまうのですが、教育現場で自作してもらう、と言う事もあり、 公開してしまいます)

    2020/7/13 以降に出荷する機体は、さしあたってルネキャットスプレーを周辺部に追加で塗布致します。 100台以上在庫があるためかなり先の話になりますが、LED の配置も順次改良していきます。

     




     

    (2020/07/09)

    ようやく有機ガス分解試験の結果が出ました。

    45L のポリプロピレン製のパッキン付き密閉コンテナケースに、 ガス注入用の穴開けをして(アルミテープでフタ)、 計測器とコロナクリーナー用の電源ケーブルを穴開けして入れた後パテ塗り、 内面ガラスコーティングして、簡易なガス分解計測用のコンテナボックスとしました。 一般的にはアクリルケース使っているようですが、 とりあえず安定して結果が出せるようになったためこれで良しとします。 (モノタロウでこんなの見つけているんで、 必要に応じて買います)

    ガスはホルムアルデヒド(ホルマリン)、HCHOで、測定器は こんな 環境測定用の物です。 HCHO に対しては 2mg/m3 までと測定レンジが狭く、致命的なことにデータロガー機能が付いていない (商品のタイトルでは謳っているのに・・・)ので、値を見てメモして測定する必要があります。

    2mg/m3 は、45L のコンテナに直すと 90μg であり、こんな微量の液体は採取できませんから、 ガラスのシリンジで試薬ビン内の蒸発したガスを吸って、穴から注入して投入量をコントロールします。 2分ほどすると測定器に内蔵されているファンと拡散で徐々に測定値が上がっていき、レンジオーバーしますので、 その時点でコロナクリーナーの電源を入れました。 ブランクの試験ではコンテナ内には測定器のみで、コロナクリーナーFは入れていません。

    コロナクリーナー F の現行バージョンの在庫の中から無作為に一台選んだ機体と、 不織布にルネキャット 10wt% 原液を直接スプレー、 LED も周辺部に配置、フィルター周辺部はシールする、と言う特別仕様機を製作し、 比較を行いました。

     

       

     

    非常にきれいに分解している挙動が捉えられています。 そして、特別仕様の機体と、現行提供している仕様機体との差がきちんと出ています。 もちろん、ブランクとの差も出ています。

    良く見ると、コロナクリーナー稼働時の減衰は一様では無く、 ブランクの減衰速度と同程度の成分が見えている気がします。 試験開始から1週間以上かけてこの結果をようやく得ることが出来たのですが、 それまではガスを投入後、吸着される成分が落ち着いてから測定をしようとしていたため、 非常に時間がかかりましたし、コロナクリーナーの電源を入れると濃度がきれいに上昇していったなど、 吸着では無く還元性が有り活性なホルムアルデヒドガスが何か変な反応をしていたようで、 分解できない成分が生成していたようです(未確認)。 ガスクロマトグラフなどで測ればすぐに分かると思いますが・・・

    さて、今回の結果をコロナウイルスに置き換えて考えてみます。 現行機では、1時間で 0.3 mg/m3 程度濃度が下がりましたので、 45L では 13.5μg の HCHO が分解されたことになります。 コロナウイルスをざっくりと 5.2×10-7μg とすると、 2.6x10^7 (2600万)個に相当します。

    メチレンブルーでの結果よりはやや小さいですが、 フィルターに固定されたメチレンブルーと、実際に空気と共にフィルターを通して分解される ホルムアルデヒドの違い、でしょうか。 ただし、HCHO は還元性を示し、酸化されやすいと言えます。 一方でメチレンブルーも完全分解されなくても色が抜ける場合がある、と言うのもあります。 電子状態で変わるためしばらくすると戻るそうです。前回の試験の時は戻らなかったので問題無いとは思いますが。

    対象とする分子によって分解のしやすさが違う、と言う事は例えば 空気浄化性能試験で JIS でも規定されている(JISR1701-2 及び JISR1701-42) アセトアルデヒドとホルムアルデヒドですが、 「可視光応答型光触媒の実用化技術」シーエムシー出版、p163 によると、 アセトアルデヒドの方が分子が大きいため分解しにくい、 アセトアルデヒド → 酢酸 → ホルムアルデヒド → ギ酸 → 二酸化炭素 で酸化分解されるそうで、特に酢酸の分解が大変なようです。 同じく「可視光応答型光触媒の実用化技術」p190 では、とある実験系(5Lのバッグ)で 100ppm から半分に減らすのに ホルムアルデヒドでは 4h 程度ですが、 アセトアルデヒドでは 50h 以上を要しています。

    ウイルスの不活化は、どの部分を分解、変質させれば良いのか分かっておらず、 今後放射線滅菌の専門家などとメカニズムについても検討を行っていきますが、 そう単純な物では無い、と言う事はご理解頂ければと思います。 上記の計算は、非常にラフな、一つの指標とお考え下さい。

    触媒の担持量などで性能は大きく上げられることも分かりましたが、 果たしてどこまでの性能が必要か、難しい問題です。 触媒の分布、光源の配置、不織布の張り方など、簡単に対応できるのであれば 普及型にも取り入れていきたいと思いますし、 市販していく機体ではゴリゴリの高性能を目指すという、 二極化していく形になるのでは無いかと思います。

     

    (2020/06/06)

    感染症患者を受入れている指定病院に対して、 コロナクリーナーF の無償提供受け付けを行っています。

    直接関係者から もしくは寄付の受入を表明している病院の情報をご存じの方からの 申し出をお待ちしております。

    病院規模に応じて台数は検討致します。
    台数によっては1週間程度の納期がかかる場合がありますがご了承下さい。 なお、送料に関しても、当方で負担致します。





     

    コロナクリーナーF を入手希望の方へ

    一般の方にも実証試験に参加頂くことで製品提供を行います。

    しかしながら私の研究費で全ての方に提供することは出来ません。 より多くの方に安定して提供するために、 ふるさと納税制度を用いた大阪府立大学の「つばさ基金」への寄付を、 何卒宜しくお願い致します。

    手続はこちらに記載しています。

     




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    加熱

    ウイルスの不活化を最も簡単に行う方法として、 単純に加熱する、と言う手があります。 特に脂質の膜を保つエンベロープウイルスは熱に弱く、 インフルエンザの場合で 100℃ 5分、80℃10分、56℃30分などと言う指標が出ています。 普通のドライヤーの温風を測ってみたら80℃前後でした。 10分はちょっとしんどいですが、息による湿気を飛ばす意味でも、 紫外線を当てた後にだめ押しで加熱するのは効果的だと思います。
    キューピーの報告では、鳥インフルエンザウイルスは55℃ 2分間で、 または 60℃ ではその温度に達するとすぐに不活化する、と言うデータがあります。

  • 鳥インフルエンザウイルスは60℃加熱で不活化しマヨネーズの中では30分以内に不活化
    https://www.kewpie.com/newsrelease/archive/2006/2006_047.html

    60℃ 1時間という「ウイルスを不活性化させるための標準的な方法」 では新型コロナウイルスは完全には不活化されず、 92℃ 15分間で完全に不活化した、と言うデータもありますが、 何分で不活化されるのかなどは良く分かりません。 abstract を読む限りは 10-6 まで下げる話なので、 やや長めになっているかも知れません。 安全をとって100℃ 15分程度を目安にすると良いかと思います。

  • 新型コロナウイルス新型コロナウイルスが死滅する温度が判明
    https://jp.sputniknews.com/covid-19/202004177372961/

    身近な物で、100℃程度で数分間加熱できる物、と言う事で検討しましたが、 有りました。
    オーブンです。 オーブンの予熱モードであれば、100℃前後でキープしてくれます。 (オーブントースターでも、機種によっては100℃程度に設定できると思います)
    マスクをそのままで加熱するのは、食品を取り扱う機器ですからためらわれるのと、 熱を均一に伝えるという意味から、アルミホイルで包んで、
    ホイル焼き にすると良いと思います。
    こちらの研究室にあるレンジでは、以下の様に非常に丁度良い温度でキープしてくれました。 15分程度加熱すると、問題無く不活化されるはずです。
    それぞれのご家庭の機種で試す際は、熱電対付きの温度計がアマゾンなどでとても安価で買えますので(デジタル温度計、熱電対、で検索すればたくさん出ます)、確認してみてから使う様にして下さい。

    (写真にマウスカーソルを当てると、説明文が出ます)

     

    高校までの同級生からの報告では、「鍋で煮る」と言うダイナミックな方法も報告されています。 乾かせば普通に使えたそうです。 100℃でウイルスは不活化され、煮沸消毒していますから普通に洗うだけと異なり乾かす際に雑菌は湧きにくく、以外と合理的かも知れません。 鍋は、料理用とは分けた方が良いと思いますが・・・

    色々と情報を提供して頂いた読者の椿様から、 「ジップロックのような袋、できればジッパーが二重のものにマスクをいれて空気を抜いて 普通に熱湯で煮るのはどうなんでしょう?」 と言う提案を頂きました。 夏場は汗による水分が飛ぶ分、ホイル焼きの方が快適かと思いますが、 不活化という意味では十分実用的だと思います。 温度を測らなくても良いですし、何かの間違いで温度が上がりすぎることもないですし。

    (2020/05/19 追記)
    マスクリーンのところでも紹介した本学の高橋 和先生によると、 濡らしてしまうと繊維が凝集してしまい、極端に捕集性能が落ちる、とのことです。 飛沫をまき散らさない、と言う目的程度には使えるでしょうが、 洗濯、煮沸は避けた方が無難です。 その一方で、ドライヤーでの加熱ではほとんど性能が変わらなかった、とのことです。

  • 大阪府立大学 電子物理 高橋 和 研究室
    http://www2.pe.osakafu-u.ac.jp/pe9/

    いずれにしても、加熱のしすぎにはくれぐれも注意して下さい。 ドライヤーなどで加熱する場合に 油断すると一瞬で使い捨てマスクの生地が融けます。


    本業の、核融合炉材料の熱拡散率測定でお世話になっている NETZSCH Japan さんが、 本気の装置を使って温度変化による挙動を測定した例がこちら。

  • マスクを電鍋で洗浄してみた!その@ 耐熱温度は何度?
    https://www.netzsch.co.jp/application/20200413/
  • マスクを電鍋で洗浄してみた!そのA 電鍋でマスクを加熱してみた
    https://www.netzsch.co.jp/application/20200417/
  • マスクを電鍋で洗浄してみた!そのB 電鍋の温度を調べてみた
    https://www.netzsch.co.jp/application/20200422/
  • マスクを電鍋で洗浄してみた!そのC マスクって何度くらいで縮むの?
    https://www.netzsch.co.jp/application/20200512/?mt=niGhABwMAA4

  • 遠赤外線熱風加熱によるウイルス不活化試験
    加瀬 哲男ほか、日環感, 7 (1992) 39-42. https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsei1986/7/2/7_2_39/_pdf/-char/ja
    によると、エンベロープ無しのアデノウイルスは 200℃5分の処理でも細胞毒性を示したのに対し、 エンベロープを持つヘルペスウイルスは、100℃5分の処理で感染価は検出限界以下になった、とのことです。

    なお、くれぐれも、ドライヤーにマスクを乗っけたまま放置して加熱などしないで下さい。 火事になります。




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    その他(突然変異、二酸化塩素、消炎鎮痛剤)

     

    突然変異

    基本的な放射線生物学の知識が必要です。

    インフルエンザウイルスなどの 1本鎖RNA ウイルスは、一般的に突然変異しやすいと言われています。 通常の細胞は二本鎖の DNA を持ち、様々な化学的損傷に対して修復する酵素を持っています。 放射線などによって切断されてしまった場合でも、 二本鎖であることから片方を鋳型として修復が出来ますし、 二本鎖切断の場合ですらほとんどの場合で修復が可能です。 ところがウイルスは自分自身では修復の酵素などを持たず、 他の細胞内で修復されるとしても一本鎖では修復が困難です
    (簡単な化学的修飾程度は修復できるようです)。
    https://www.jstage.jst.go.jp/article/kagakutoseibutsu1962/41/5/41_5_318/_article/-char/ja/

    天然痘など二重鎖DNAを持つウイルスも存在しますが、こちらは損傷の修復が可能であるため 遺伝的に安定で、変異しにくいためワクチンが有効です。 突然変異は化学物質、活性酸素、放射線など様々な要因で起こりますが、 これによって様々なタイプが生まれて環境に対応していき、 ワクチンなども効きにくくなります。

    ここまで読めば分かると思いますが、インフルエンザも一本鎖RNAウイルスです。 様々なタイプがあり、異なるタイプだと予防接種が効かないのはご存じの通りです。 今回のコロナも同様で、様々なタイプが存在しており、 ごく普通の風邪の原因だったりします。

    一本鎖RNAウイルスにも2種類あり、自分が直接タンパク生成の鋳型となるか、 一旦転写してから鋳型として複製するかの違いがあります。 前者が一本鎖+RNA, 後者が一本鎖-RNAで、コロナは前者、インフルエンザは後者です。
    http://lifesciencedb.jp/dbsearch/Literature/get_pne_cgpdf.php?year=2004&number=4908&file=k8hsrUj93gebRCeSGTpnqA==

    インフルエンザに効く薬がどのような過程を阻害するかによって、 今回のコロナウイルスにも効くかどうかが変わってくるだろうと思います。 (抗ウイルス薬なら何でも効くわけではないということです)

    (2020/03/25修正) 「コロナウイルスはRNAウイルスでは例外的に変異を起こしにくい。コロナウイルスは校正機能を有する酵素を持つので,変異が起きても,それを除去して正しく遺伝子を複製する」とのことです。 おそらく、上で挙げているメチル化など簡単な化学的修飾を除去する酵素だとは思いますが・・・ 下記のサイトは、湿度に関する考察も興味深いです。
    新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のウイルス学的特徴と感染様式の考察(白木公康)
    https://www.jmedj.co.jp/journal/paper/detail.php?id=14278

     

    二酸化塩素

    インフルエンザウイルスに効果ある物なら使えると思って良いのですが、 二酸化塩素は消毒薬としては我が国に於いては未認可であり、 二酸化塩素ガス自体の毒性(塩素系の呼吸器への刺激)があるため、使用には注意が必要です。 次亜塩素酸ナトリウムの2.5倍の酸化作用があり、効果自体はあるようですが、 製品によっては二酸化塩素の放出が少ない物があるようです。
    濃すぎても薄すぎてもダメなので、そのあたりのコントロールが難しい、と言えます。 効果があるかどうかについては塩素臭である程度判断できると思いますので、 ウイルスの危険性と塩素の刺激とどちらを取るか、という感じでしょうか。

  • 大幸薬品 二酸化塩素実験データライブラリー
    https://www.seirogan.co.jp/medical/data/
  • 二酸化塩素による除菌をうたった商品 −部屋等で使う据置タイプについて−
    http://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20101111_1.pdf
  • Q&A 二酸化塩素による除菌等をうたった製品の使用について
    https://www.gakkohoken.jp/column/archives/74

    二酸化塩素自体の有効性は、以下のソースで確認する事が出来ます。
    「ウイルスなどに反応したときのみ最小限の二酸化塩素を生成するため、刺激や塩素臭などがなく、安全性が高いのが特徴。反応すべき菌やウイルスが存在しないときは無刺激、無毒で口にしても問題ない」と言うのが特徴で、上述の問題点を上手く解決しているようです。 空間除菌、と言う形では無くなりますが。

  • 航空機でも使用の除菌消臭剤が新型コロナに有効 大阪大研究グループ確認 https://www.sankei.com/west/news/200508/wst2005080013-n1.html

    とりあえず私が買ったこの商品は、全く塩素の臭いがしないので、効果は無いと思われます。 認可されていないため雑貨として売られており、濃度なども規制が無く、 このような粗悪商品も野放しのようです。 メーカーに二酸化塩素の放出濃度について照会をしていますが、返答有りません。
    https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=258&from=voice&id=6010864

     

    消炎鎮痛剤

    コロナウイルス感染時に、イブプロフェンなどの消炎鎮痛剤を用いることにより重症化する、 と言う話が出ています。

    新型コロナウイルス感染症(COVID-19)してはいけない 5 つのポイント
    https://www.npojip.org/sokuho/200315.html

    そもそも発熱は菌やウイルスを殺すための防衛反応で、 押さえるべきでは無いというのは割と良く知られていますが、 イブプロフェンなどは炎症を抑える作用の過程で免疫力を下げてしまい、 重症化するとのことです。
    ただし、この話は専門家でも意見が分かれており、否定的な見解もあります。 より確実なエビデンスが求められますが、 アセトアミノフェンであればその作用は無いという見解は一致しており、 熱を下げすぎない様に注意した上で、 コロナに感染したかどうか分からない、普通の風邪だと思って飲むときに、 イブプロフェンを含んだ薬やロキソニンを飲むのは止めて、 アセトアミノフェンにしておいた方が無難な選択のようです。

    フランスでは厚生大臣が発表している、 というのは既に見た方も多いと思いますが一応張っておきます。
    https://news.yahoo.co.jp/byline/saorii/20200315-00167830/  

    参考

  • 日本ウイルス学会
    http://jsv.umin.jp/news/news200210.html

  • 国立保健医療科学院のリンク集
    https://h-crisis.niph.go.jp/?p=132576

  • 第二種感染症指定医療機関の指定状況
    https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou15/02-02-01.html

  • ウイルス粒子の構造と各部の機能
    http://www.med.akita-u.ac.jp/~doubutu/kansensho/virus17/kouzou.html

  • インフルエンザ _ 感染と予防
    https://pro.saraya.com/kansen-yobo/bacteria-virus/influenza.html
    アルコール手指消毒剤のインフルエンザウイルスに対する不活化効果が示されている

  • 対象微生物による消毒薬の選択
    http://www.yoshida-pharm.com/2012/text04_05_02/

  • 新型インフルエンザ知識と予防
    http://sp.nichigi.or.jp/kensyu_saiji/new-influ.html

  • インフルエンザとノロウイルス消毒用エタノールに効果があるのはどっち?
    https://www.fcg-r.co.jp/micro/micro16.html

  • 「次亜塩素酸水」活用広がる 消毒液不足、コロナへの有効性検証
    https://www.sankei.com/economy/news/200509/ecn2005090008-n1.html

  • NITEが行う新型コロナウイルスに対する消毒方法の有効性評価について〜よくあるお問い合わせ(令和2年6月4日版)〜
    https://www.nite.go.jp/information/osirasefaq20200430.html

  • くしゃみはどこまで届くか、は前提条件で変わってくる
    https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00138/051800547/?n_cid=nbpnxt_mled_dm

  • 1分間話すとウイルス含む飛沫が千個発生、8分間以上浮遊 米研究
    https://news.livedoor.com/article/detail/18362508/




  •  




     

    メディアでの取扱い

  • フジテレビ 「Live News it」4/27 放送分
  • TBSテレビ「あさチャン!」5/18 放送分
  • TBSテレビ「Nスタ」5/18 放送分
  • NHK「ニュースシブ5時」5/18 放送分
  • MBS 毎日放送「ミント!」5/29 放送分
  • TBSテレビ「あさチャン!」6/1 放送予定
  • 読売テレビ放送「情報ライブ ミヤネ屋」6/2 放送分
  • 産経新聞(6/3 朝刊第2社会面掲載分)
  • 関西テレビ「報道ランナー」6/4 放送分
  • 日本経済新聞 6/10 掲載分
  • 日刊工業新聞 6/11 掲載分
  • 株式会社いちばん社「健康365(さんろくご)」7月発売号掲載予定、
    ウェブメディア 365 college 掲載済
  • スポーツ報知 2020年6月23日 社会面
  • 日経電子版 2020/06/23 16:00 映像
    https://www.nikkei.com/video/6166562467001/?playlist=4654649186001

     

    Special Thanks

    本プロジェクトは様々な方の御協力により成立しています。
    ここに感謝の意を表すると共に、今後ますますの御協力を宜しくお願い致します。

  • ふるさと納税での実証試験に参加頂き、医療機関への機材提供資金を提供頂くと共に、 貴重な実際に使用してみての感想などの情報、アイデアなどを提供頂いた皆様
  • このウェブサイトを見て追加情報を提供頂いた皆様
  • 本プロジェクトの経理処理全般に加えて製作も協力頂いている秘書の伊藤様
  • 製作協力と、実証試験の製品発送に御協力頂いている、研究推進課の皆様
  • 製品の製作協力を頂いている石田君、古田君、府大の学生の皆様
  • 製品の製作協力に加えて、非常に重要な改良点を指摘して頂いた桑原様
  • 受け入れ先病院への打診、行政関係者への対応を行って頂いている松浦様
  • コロナウイルスを用いた実証試験に御協力頂く本学獣医の山崎伸二先生、安木真世先生
  • AMED ウイルス等感染症対策技術開発事業に共同研究者としてご参加頂く本専攻 古田雅一先生、松浦寛人先生
  • 医療機関への機材提供情報をいち早く担当部署に連絡頂いた吉村洋文知事
  • 極めて迅速に大阪府感染症受入れ病院向けサイトに情報を載せて頂いた 健康医療部長 藤井睦子 様
  • 度重なるメディアへの受入れ対応をして頂いた本学広報課の皆様
  • 全学の連携協定に沿った支援物資提供や、学内への情報提供を頂いた本学企画総務課の皆様
  • ふるさと納税制度を利用して実証試験を行っているため、様々な方からの問い合わせにご対応頂いた本学基金事務局の皆様
  • 初期の何も分からない頃にアドバイス頂いた東邦大学 小林寅武謳カ
  • 光触媒を用いた空気清浄機という、最初の情報を頂いた東京都立大 野村 貴美先生
  • 医療関係者に情報周知して頂いた国立保健医療科学院 山口 一郎先生
  • 部材製作を行って頂いた秋吉義博様、佳代子様、千恵子様(身内です)

    大変ありがとうございました。




  •  




     

    ふるさと納税での寄付制度

     

    ふるさと納税制度を用いた大阪府立大学のつばさ基金 (大阪府立大学は公立大学であり、その上で大阪府との協定によりこの制度が成り立っています)を活用して、 寄付頂いた資金による
    コロナウイルス対策研究と、感染症患者受入れ医療機関への開発製品の無償提供
    を行っています。
    下に示すように既に多数の医療機関への製品提供を行っています。 今後ますます需要は大きくなると思いますので、 何卒御協力宜しくお願い致します。

    寄付手続の前に 必ず秋吉宛に連絡 をお願い致します。

     

    秋吉 優史のメールアドレス
    akiyoshi@riast.osakafu-u.ac.jp

     

    連絡頂いた方に、具体的な寄付手続など返信致しますので、宜しくお願い致します。

    寄付だけを行っても寄付者の情報は制度上の問題で私の所に送られてきません。
    また、直接大阪府、府大基金事務局への実証試験に関する問い合わせはご遠慮願います。
    必ず、akiyoshi@riast.osakafu-u.ac.jp まで連絡をお願い致します。

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    マスクリーンS、 コロナクリーナーF 実証試験参加希望の方へ

    新型コロナウイルスに立ち向かう様々な立場の方に無償提供を行いたいところですが、 残念ながら全ての皆様に無償で提供することは現実問題として出来ません。 また、販売を行うためには品質保証など様々なハードルが有り、 まだ発展途上ではあるもの、様々な検証から効果があると考えられる開発製品を、 出来るだけ早く、負担無く提供するために、実証試験という形で開発に参加頂くと共に、 より多くの方に安定して提供するために、ふるさと納税による寄付をお願いしております。 大変勝手ながら、寄付は一口1万円からとさせて頂いております。

    実証試験と言っても、感想や、気が付いた点、問題点などを報告して頂ければ幸いですが、 特に何もして頂かなくても構いませんし、製品はそのまま返却不要です。 これまでに実際に様々な声を頂いており、それを基に改良が続けられています。 頂いた寄附金は大学の経理を通した透明公正な経理処理を行っています。 何卒御協力宜しくお願い致します。

    実証実験参加の申込の際には、

  • 参加を希望する製品(マスクリーンS or コロナクリーナーF)と台数
  • 発送先の氏名(寄付者の名義が異なる場合は寄付者の名義も明記して下さい)
  • 発送する先の 郵便番号
  • 住所
  • 電話番号

    を、秋吉 優史のメールアドレス akiyoshi@riast.osakafu-u.ac.jp まで連絡して下さい。
    郵便番号、電話番号は半角で書いて頂けると助かります。
    なお、送料については大変申し訳有りませんが、着払いとさせて頂きます。
    また、コロナクリーナーの電源について、ACアダプターと、USB給電ケーブルとどちらかお選び頂けます。 特に連絡無い場合は ACアダプターとしていますが、USB給電ケーブルがよろしければその旨ご連絡下さい。

    退職された方、ふるさと納税枠の少ない方

    ふるさと納税枠が少なく、2000円を除いて戻ってくる、と言う恩恵が受けられない場合でも、 ふるさと納税制度を用いた寄付自体は可能です。 一般的な「寄付」の扱いとなり、実証試験にご参加頂けます。 「販売」となると様々な問題が生じるので、不便かと思いますが何卒ご容赦願います。

    病院、企業の方へ

    ふるさと納税制度は個人ベースでの寄付なので、 企業などでの導入を検討している場合、取扱いが難しいかと思います。
    そこで、病院・企業などの団体からは、ふるさと納税では無く普通に国又は地方公共団体に対する寄付をして頂ければ、 全額が損金扱いされ、税額控除されます(普通に購入するよりも、税制上有利になります)。
    https://www.nta.go.jp/publication/pamph/koho/kurashi/html/04_3.htm
    詳しくは、一度秋吉( akiyoshi@riast.osakafu-u.ac.jp )までご連絡下さい。 担当部署におつなぎ致します。

     

    (2020/05/01)
    大阪府 診療放射線技師会様に、マスクリーン 4、コロナクリーナー F を各10台ずつ、 と可視光応答タングステン系光触媒 500ml サンプルを寄贈しました。 初の医療機関への提供となります。

    (2020/05/12)
    本日、全ての寄付の合計が100万円を突破致しました。皆様大変ありがとうございます。
    特に、歯科医の方からのコロナクリーナーの引き合いが多く、 リピーターで大量にお求め頂いた方もいらっしゃいます。 狭いブースの中での歯科診療時のエアロゾル対策の重要性を実感しております。

    (2020/05/29)
    現在コロナクリーナー F 132台、マスクリーン S 38台を、 実証試験でお使い頂いています。 寄附金額は170万円を超えました。 まだ投入した資金には大幅に届いていない状況ですので、 何卒御協力宜しくお願い致します。

    (2020/06/09)
    現在コロナクリーナー F 274台、マスクリーン S 59台を、 実証試験で検証して頂いております。 寄附金額は300万円を超えました。
    ようやくこれまでの投入金額を超えることが出来ました。
    今後、医療機関向けの製品提供を続けるのはもちろん、 医療機関向けの新たな製品の開発と、 コロナクリーナーの性能検証、性能向上、 教育機関がコロナクリーナーを自分で製造するための システムの構築などに提供頂いた寄付は使用させて頂きます。

    これまでに製品の無償提供を行った医療機関

    (2020/07/29 現在)

  • 【大阪】大阪府 診療放射線技師会
    マスクリーン 4、コロナクリーナー F を各10台

  • 医療法人 仁誠会 奈良セントラル病院
    マスクリーン 4 1台

  • 健康医学協会附属 東都クリニック
    マスクリーンS 1台、コロナクリーナー F 2台

  • 医仁会武田総合病院 放射線科
    コロナクリーナーF 3台

  • 慶応義塾大学病院
    マスクリーン 4, マスクリーン S, コロナクリーナー F 各10台

  • 【大阪】大阪市立大学医学部附属病院
    マスクリーン 4, マスクリーン S 各10台

  • 【大阪】大阪府立病院機構 大阪はびきの医療センター
    マスクリーン 4, マスクリーン S, コロナクリーナー F 各10台

  • 【大阪】国立病院機構 近畿中央呼吸器センター
    コロナクリーナー F 12台

  • 【大阪】地方独立行政法人 りんくう総合医療センター
    コロナクリーナー F 18台

  • 【大阪】国家公務員共済組合連合会 大手前病院
    マスクリーン 4, マスクリーン S, コロナクリーナー F 各5台

  • 【大阪】社会福祉法人恩賜財団済生会 大阪府済生会中津病院
    マスクリーン 4, マスクリーン S, コロナクリーナー F 各5台

  • 【大阪】日本赤十字社 高槻赤十字病院
    マスクリーン 4, マスクリーン S, コロナクリーナー F 各5台

  • 【大阪】医療法人徳洲会 野崎徳洲会病院
    コロナクリーナーF 15台

  • 熊本大学病院 災害医療教育研究センター(熊本豪雨対応)
    マスクリーン 4, マスクリーン S, コロナクリーナー F 各5台、殺菌灯 10本

  • 県立広島病院 呼吸器内科
    マスクリーン 4, マスクリーン S 各4台, コロナクリーナー F 8台

  • 【大阪】内科・小児科・呼吸器内科クリニック やまどり医院(発熱外来)
    マスクリーン S, コロナクリーナーF, 殺菌灯 各2台

  • 国立病院機構 大分医療センター
    マスクリーン 4, マスクリーン S, コロナクリーナー F, 殺菌灯 各4台

    医療機関他も含めた無償提供
    合計 コロナクリーナーF 130台、マスクリーン S 68台、マスクリーン 4 75台


    2020/06/12 中津病院への製品引き渡しを行いました。大変喜んでいただけ、今後の活動の力となりました。


    2020/06/23 高槻赤十字病院からお礼状を頂きました。ご丁寧にありがとうございました。





  •  




     

    現在大学4年生で大学院進学を志望する皆さんへ

     

    これらのコロナウイルス対策に関する研究をやってみたい
    大学院進学希望の学生を広く募集致します。

    短期、中期、長期と、様々なスパンの工学的研究を計画しており、 優秀な学生の皆さんの力が必要です。
    放射線研究センターは研究施設であり、学生教育は行いませんが、ほぼ同じメンバーが、

    工学研究科 量子放射線系専攻

    として大学院での学生教育を実施しています。 現時点での放射線の知識は必要ありません。 工学の基礎的な実力があれば、すぐに応用が出来ます。
    特に今回のコロナウイルス対策は、総合的な知見が必要です。 広い分野からの学生を募集致しますので、宜しくお願い致します。

    私のこれまでの研究内容自体多岐にわたっていますので、 もちろんこれらの研究内容志望の方もお待ちしております。

    令和3年度(2021年度)4月入学の大阪府立大学工学研究科の大学院入学試験は、 以下の様に実施されます

    (必ず募集要項にて内容を確認の上、不明な点は教育推進課 入試室にご確認下さい。)

    • 一般選抜
      • 募集要項 PDF

      • 対象者: 4年制大学及び高専専攻科卒業見込みなどの出願資格を有する者(出願資格については募集要項を参照)

      • 出願期間 2020/6/1(月) 〜 6/16(火) 締め切られました
        〒599-8531 大阪府 堺市 中区 学園町 1-1 大阪府立大学 教育推進課 入試室
        への郵送(簡易書留)のみでの出願となります。
        本年度に限り、外部試験結果を、 英語の成績評価として利用しません。 ただし、口頭試問及び面接において、英語に関する試問を行う可能性があります。英語の能力を示す外部試験の結果があれば出願時または口頭試問及び面接時に提出してください。面接時の参考資料とする場合があります。
        * 外部試験の種別および有効期間は問いません。(TOEIC、TOEFL、IELTS 以外の TOEIC IP、GTEC、英検等も可)

        必ず工学研究科の入試サイト を確認して下さい。

      • 「口述試験」あるいは「筆記試験」により試験を行います。
        いずれの試験の受験を許可するかは、出願書類を総合して判断します。

        • 口述試験に該当するかどうかの発表 2020/7/17(金)13時
          なお、「口述試験」による選考を許可されるのは、 本学在籍者又は大阪府立大学工業高等専門学校専攻科在籍者のみです。 それ以外の学外志望者で成績優秀者は、「推薦入学特別選抜」を検討して下さい。

        • 口述試験(口頭試問及び面接) 2020/7/23(木・祝)

        • 口述試験対象者合格発表 2020/7/31(金)13時
          (口述試験で合格できなかった場合でも筆記試験を受験出来ます)

      • 筆記試験(専門科目、英語(TOEIC L&R、TOEFL 又は IELTSのスコアを使用)、口頭試問及び面接) 2020/8/25(火), 26(水)

      • 筆記試験対象者合格発表 2020/9/4(金)


    • 推薦入学特別選抜
      • 推薦入学特別選抜学生の募集要項 PDF (一般選抜とは別になっていますので注意)

      • 対象者:「学業および人物ともに優れ、出身大学等の学長、学部長、 学科長、指導教員、あるいはこれらに相当する人物から推薦を得られる者」で、 4年生大学卒業見込みなどの出願資格を有する者 (出願資格については募集要項を参照)となります。 一昨年度までの、 「出身大学等の学科内成績が上位 10%以内の学業成績を有し」 と言う制限は撤廃されました。

      • 出願期間 2020/6/1(月) 〜 6/16(火) 締め切られました
        〒599-8531 大阪府 堺市 中区 学園町 1-1 大阪府立大学 教育推進課 入試室
        への郵送(簡易書留)のみでの出願となります。
        出願時に推薦書が必要

      • 試験(小論文、口頭試問及び面接) 2020/7/23(木・祝)

      • 合格発表 2020/7/31(金)

    • 本年度の説明会はありませんが、 個別に随時対応致しますので、 お気軽に下記の秋吉のメールアドレスまで連絡願います。 秋吉以外で興味のある教員が居る場合は、 指名して戴ければ出来る限り直接コンタクトできるようにいたします。 3年生以下の参加も歓迎しますので、いつでもいらして下さい。


       

      問い合わせ:e-mail: akiyoshi [at] riast.osakafu-u.ac.jp
      ([at] を@に置き換えて下さい)

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    問い合わせ:e-mail: akiyoshi [at] riast.osakafu-u.ac.jp
    ([at] を@に置き換えて下さい)

    研究紹介ページ