大阪府立大学 研究推進機構 放射線研究センター 准教授 秋吉 優史

放射線安全管理の専門家が考えた

コロナウイルスへの工学的対抗策についての考察

Last update 2020/5/24




 

(2020/05/24 更新)

感染症患者を受入れている指定病院に対して、 マスクリーン 4 / S、コロナクリーナーF の無償提供受け付けを行っています。

十分な在庫を確保出来ているため、直接関係者からの申し出をお待ちしております。
連絡先: akiyoshi(at)riast.osakafu-u.ac.jp ((at)を@に置き換えて下さい)
また、寄付のお願いなど出している病院をご存じの方は、 窓口を教えて頂ければ助かります。

病院規模に応じて台数は検討させて頂きます。 なお、送料に関しても、当方で負担致します。
第一波は収束しつつありますが、第二波に備えて今から体制を整えておければと思います。

また、出来るだけ現場のニーズを知りたいと考えています。 このような物が欲しい、あったら良いな、を、形にします。 例えば、防護具を脱ぐ前に手袋の不活化を行う UV-C BOX や、 防護着全体を不活化する UV-C シャワーなど、 アイデアは沢山有ります。


 

 

Index

  • 基礎知識  

  • 石けんによる手洗いの有効性  

  • 紫外線  

  • マスクのウイルス不活化 BOX マスクリーン  

  • 光触媒  

  • 可視光光触媒空気清浄機 コロナクリーナーF  

  • 加熱  

  • 突然変異  

  • 二酸化塩素  

  • 消炎鎮痛剤  

  • 参考  

  • ふるさと納税での実証試験参加  

  • 現在大学4年生で大学院進学を志望する皆さんへ  

  • 秋吉 優史 研究紹介
    (別ページへのリンクです)

     


     


     


     


     

    クリックするとPDFファイルにリンクします




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    基礎知識

    まず、ウイルスにも色々と種類があり、今回のコロナウイルスは、一本鎖+RNAウイルス と呼ばれるタイプで、脂質のエンベロープにつつまれているタイプの物です。
    エンベロープにつつまれたタイプのウイルスは脂溶性の膜をアルコール、石鹸、胃酸などで溶かして変質させることが出来るので、消毒薬抵抗性が低いと言えます。 このため、今回のコロナウイルスにはアルコール消毒などが有効だと言えます。
    それに対してノロウイルスなどはエンベロープを持たず、タンパク質のカプシドという殻につつまれ ている単純な構造で、アルコール、石鹸、酸、塩素、熱などに抵抗性を持ちます。

    コロナウイルスに対しては手指のウイルス不活化であれば、石鹸での手洗いで十分効果を発揮します。 出先では除菌用ウエットティッシュなど、適材適所が肝要かと。 塩素消毒も当然有効です。

    ひと目で分かるウイルスと病気 - ウイルスを知る
    https://medical-tribune.co.jp/mtpronews/se1412/se_1412_p2-4.pdf
    ウイルスの種類
    http://www.virusblock.jp/tech/c-004.pdf
    コロナウイルスはなぜ石けんや洗剤で殺されるのか-高校化学のレベルで解説
    http://konamih.sakura.ne.jp/blog/2020/03/08/

    現在消毒薬、エタノールが非常に手に入りにくい状態となっていますが、 イソプロピルアルコール(イソプロパノール, IPA)は普通に手に入ります。 エタノールよりも脱脂力が強く、臭いも有るので敬遠されますが、 70%程度の濃度に薄めて消毒液として使うことが出来ます。
    イソプロは、日常生活での汚れ落としなどにとても便利 (エタノールよりも強力で、アセトンなどのように基材を侵すことが無い)ですので、 有って損は無いと思います。エタノールよりも元々安いですし。 車用の水抜き剤としても使えます。 (市販の水抜き剤は 99% IPA ですが添加剤などが入っている場合も有るため、 消毒用にはお勧めできません)
    グリセリンなど入れて消毒液を自作している人のサイト
    https://blog.kakurega.work/ipa_disinfectant/

    新型コロナウイルスは感染の際『ACE2』という受容体と接触する必要があり、 体外に接するところでは口腔や鼻腔、目の結膜に存在するため、 明らかな外傷による皮膚の破損がなければ、手などについても直接感染はしません。 手に付いたウイルスを、口などの粘膜に持っていくことを防ぐのが重要な対策な訳です。 花粉症だと目とかもこすってしまったりしますしね。

    「ACE2受容体」の働きを知って新型コロナウイルス肺炎(COVID-19)の重症化を防ぐ
    https://note.com/sato_agg/n/nf53d50a9a960

    コロナウイルスの細胞侵入機構
    田口文広, 松山州徳, ウイルス, 59 (2009) 215-222.
    http://jsv.umin.jp/journal/v59-2pdf/virus59-2_215-222.pdf

    風邪の予防で手指の消毒の他に重要なのがうがいです。
    が、インフルエンザウイルスやコロナウイルスは粘膜に付着してから15〜20分で感染する と言われており、自宅に帰ってからうがいをしても間に合いません。 エンベロープウイルスは胃酸に対して抵抗性が無いため、 小まめに水を飲んで飲み込んでしまった方が効果は高いようです。
    コロナウイルスは正しく知れば「防御」できる
    https://toyokeizai.net/articles/-/327779?page=2

    敵を知れば、自ずと対策も見えてきます。 これらの対策を行っても、絶対に感染しないという事は保証出来ませんが、 一人一人が可能な限り感染のリスクを減らしていくことが重要です。 時間をかせげれば、治療法が開発されるでしょう。 とにかくそれまで持ちこたえましょう。

    COVID-19 肺炎初期〜中期にシクレソニド吸入を使用し改善した 3 例
    http://www.kansensho.or.jp/uploads/files/topics/2019ncov/covid19_casereport_200302_02.pdf




     




     

    石けんによる手洗いの有効性

    手洗いの注意点は? 石けん、十分泡立てて「除菌」
    https://mainichi.jp/articles/20200303/k00/00m/040/325000c
    の中で、「せっけんを使うのは、泡立てて菌やウイルスを物理的に浮かせて洗い流すためです。」 とありますが、コロナウイルスはエンベロープウイルスであり、 石けんで脂質の膜を変性させることで不活化できる、と言う考えは間違っているかを、 記事中でコメントをしていた東邦大学 看護学部感染制御学研究室 小林寅(吉が二つ)教授に 確認してみました。返答は 「紙面の文字数に限りがあることから作用機序の詳細については記者と相談して割愛しました」 とのことで、逆に石けん手洗いが定量的にどの程度効果的かのエビデンスを聞かれたため、 調べてみました。

    消毒剤を含有する市販ハンドソープ及びうがい剤製品の殺菌ウイルス不活化作用
    富田 勉、菊池 賢、感染症誌、92 (2018) 670-677.
    http://journal.kansensho.or.jp/Disp?pdf=0920050670.pdf

    Table 5 には、インフルエンザウイルスとノロウイルスの比較があります。 若干インフルエンザウイルスの方が不活化の効果が高い、と言う程度ですが・・・

    Norovirus の代替指標として Feline Calicivirus を用いた手洗いによるウイルス除去効果の検討
    森功次 他、感染症誌、80 (2006) 496-500.
    http://journal.kansensho.or.jp/Disp?pdf=0800050496.pdf

    と言う論文は、

    ウイルス感染予防に効果的な手洗い方法とは
    https://medical.jiji.com/topics/1545

    【インフルエンザ対策】1分間の手洗いでウイルスが「10万分の1」に
    https://weathernews.jp/s/topics/201901/210135/

    でエビデンスとして挙げられています。 (上のサイトの引用は論文名が違っていますが・・・)

  • 流水ですすぎ洗いを15秒しただけの場合でも、ウイルスの感染価、遺伝子量ともに、 手洗いをしない場合の約100分の1(約1%)に減少
  • せっけんを使い、もみ洗いを10秒間した後、流水で15秒間すすぐと、 ウイルスはわずか0.01%程度に減少

    なのですが、これはノロウイルス(の代換のウイルス)に対する物で、 エンベロープの変質とは関係無く効果があるようです。
    結局、小林先生仰るように物理的に洗い流す効果が主で、 エンベロープ付きウイルスの場合脂質膜を変性させて不活化させることも期待できる、 と言う程度なのかもしれません。 いずれにしても、石けんによる手洗いは十分効果があると言えます。

    (2020/05/11 追加)
    一般の方からの情報提供です。 界面活性剤として代表的な化合物毎の効果について検証しているという内容です。

  • 国立感染症研究所
    ドアノブ等の室内消毒には、エタノールと並んで台所用合成洗剤も 効果的に使えることが実験的に確認された
    http://idsc.nih.go.jp/disease/sars/sars03w/index.html

  • 北里研究所 / 北里大学
    手洗や洗濯用の洗剤等によるコロナウイルス不活化効果に関する実験的評価結果
    医薬部外品および雑貨の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)不活化効果について

  • 独立行政法人製品評価技術基盤機構
    新型コロナウイルスに対する消毒方法の有効性評価について、第2回検討委員会を開催しました
    https://www.nite.go.jp/information/osirase20200501.html




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    紫外線

    紫外線は可視光線よりも波長の短い(=エネルギーの高い)光の一種で、 波長の長いものから順に UV-A, UV-B, UV-C とランク分けされています。
    UV-A は 320〜400nm 程度の波長で、比較的透過力が高く皮膚の奥(真皮)まで到達して、 皮膚のたるみなどの原因になると言われています。
    UV-B は、290-320nm 程度の波長で、日焼けや皮膚癌の主な原因(UV-A の600-1000倍の強さ)となります。ただし、太陽光中の紫外線には 5% 程度しか含まれていません。
    UV-C は、200-290nm 程度の波長で、非常に強い殺菌力を持ち人体にも有害ですが、 オゾン層で吸収されて地表には届きません。
    さらに波長が短い紫外線は真空紫外域と呼ばれ、大気中では吸収が激しいため伝わりません。
    もっと波長の短い光は、X線やガンマ線という、電離放射線という事になります。 逆に可視光より波長が長いのが赤外線、さらに様々な電波、と言う形になります。

  • 皮膚科 Q&A
    https://www.dermatol.or.jp/qa/qa2/q03.html

    紫外線による殺菌効果のピークは 260nm 程度で、 310nm 程度になるとほとんど効果が無くなります。 それに対してネイルなどで使われる UVレジンを固めるための UV-LED は 375nm 単波長、 蛍光管タイプでも 315-400nm 程度で、ウイルスの不活化には使えません。 太陽光も地表では 300nm 位でほとんど強度がなくなっています(UV-A の波長域の強度に対して UV-B の波長域の強度は、5%程度です)。

    最も効果の高い 260nm 前後の UV-C が出せる滅菌灯(低圧水銀ランプ)や、UV-C LED が、 アマゾン、モノタロウなどで安価に購入可能ですが、くれぐれも取扱いに注意して下さい。 LED 式のハンディの物が売られていますが、私は怖くて使う気にはなりません。 最低でもサングラスは必須です。

  • 岩崎電気 紫外線殺菌
    (DNAの吸収特性、殺菌作用の分光特性、各種の微生物を死滅させるために必要な紫外線照射量など非常に参考になります)
    https://www.iwasaki.co.jp/optics/chishiki/uv/02.html

  • ブラックライトの波長・安全性・原理について
    http://trick-poster.com/?mode=f16

  • 太陽光のスペクトル
    http://denkou.cdx.jp/Opt/PVC01/PVCF1_4.html

  • インフルエンザウイルスに対する紫外線影響 徳島大学 高橋教授
    https://www.tokushima-u.ac.jp/docs/2018121200023/
    によると、UV-A でもウイルスに対しては限定的ながら効果があり、 UV-Bは100倍の効果、 UV-C はさらにその5倍というデータが出ています。

    以下、囲みの中はやや難しい研究者向け情報です。一般の方はスキップして下さい。

    突然変異に関する遺伝子的な考察から、対策としてはアルコールなどの他に、 紫外線が有効で有ると考えられます。 紫外線も放射線と同様に、遺伝子に損傷を与え、一本鎖RNAのコロナウイルスは修復が困難であるため抵抗性が低いと予想されました。 実際にインフルエンザウイルスなどに対して紫外線照射は有効で、従来から要るコロナウイルスに対しても有効性が確認されています。 ただし、一本鎖RNAウイルスであるから特に抵抗性が低い、と言う訳では無いようです。

  • 紫外線消毒による病原ウイルスの不活化効果 お茶の水女子大リポジトリ

    紫外線の光子による励起はエネルギーが小さいので、 ガンマ線のように核酸の主鎖の切断を起こしません。 一般の細菌などに対してはチミン二量体(ピリミジンダイマー)の生成が 紫外線による損傷の主たる物です。 RNA はチミンを使用していませんが、チミンだけでなくシトシンやウラシルも二量体を作り、 一般にこれらをピリミジン二量体と呼ぶそうです。

  • ATOMICA 放射線のDNAへの影響
    https://atomica.jaea.go.jp/data/detail/dat_detail_09-02-02-06.html

    UV-C で不活化に要する線量について、 上述の、岩崎電気のデータと高橋先生の論文とでは10倍以上の乖離があり、 後述するアメリカ国立生物兵器分析対策センターのデータとも、 高橋先生のデータからの計算結果は7倍程度の開きがあります。 これは高橋先生の論文は溶液中のウイルスに照射したというのが大きな原因なのでは無いかと思います。 アメリカのデータは無孔質の物体表面と言うことで、材質までは分からないのですが、 溶液中では無いようです。 UV-Cでも水中での透過率は高く、吸収による影響は小さいですが、 そもそもウイルスの生存率が違います。 また、 スタンレー電気のサイト によると、従来型のコロナウイルスは、インフルエンザウイルスよりも 数倍紫外線に弱いというデータが出ています。

    パナソニックのサイト では、「殺菌作用は波長253.7nm付近が最も強く、 その殺菌力は直射日光にも含まれている波長350nmの紫外放射の約1,600倍にも達します。」 とのことで、UV-C の効果は本来もっと高いようです。 とりあえず下記の検証は、高橋先生のデータを元にしています。 UV-A, UV-B などは他で余りデータが無いため、 情報収集中です。


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    高橋先生のインフルエンザウイルスに対する紫外線影響のデータから、

    太陽光線によるウイルスの不活化にどれぐらい時間がかかるか

    計算してみました。

    まず UV-A について検討します。

    UV-A では 1/100 に減らすのに 50J/cm2が必要です。 こちらのデータによると、周囲に遮蔽物の無い海岸の高さ1.5m位置での、紫外線強度が一番強い場合でおおよそ 2.5mW/cm2 ですので、理想的な場合で2万秒ほど必要です。 住宅地では最大で 8月 1.5mW/cm2、12月 0.7mW/cm2 ですから、 ざっくりと5万秒、一日が86,400秒で、上の紫外線強度は正午の値ですから、 一般的には2日以上必要、と言う事になります。

    資生堂のサイトの情報によると、一日あたり、と言う値で紫外線量が出ています。日照時間内の時間変動を足し合わせてあるわけです。
    このデータでは、7-8月のピーク期には、UV-A は 800kJ/m2/day となっています。 上述の情報では昼のピーク時で 2.5mW/cm2 = 25J/s/m2 ですから、 8.9時間分、やや大きすぎる気はしますが、オーダーでは合っています。 こちらのデータを基にすると、800kJ/m2 = 80J/cm2 ですから、 UV-A では 50/80 = 0.625dayで 1/100 に落とせることになります。 このdayとは、一日分の日照時間全体のことを指しますから、 こちらの紫外線量の時間変動に関するデータを用いると、 夏場の昼間なら半日程度で OK、と言う事になります。 12月は 350kJ/m2/day となり半分弱 になるのは、上記のデータと同じで、 50/35 = 1.43 day 必要です。

    次に、UV-B も考慮に入れます。

    上でも使用した 資生堂のサイトの情報 によると、7-8月では、25kJ/m2/day となっています。 徳島大学のデータを解析すると、UV-B では 1/100 に減らすのに、0.45J/cm2 が必要です。
    25kJ/m2/day = 2.5J/cm2/day ですから、0.45/2.5 = 0.18day 必要です。 残念ながらピーク時の時間あたりの紫外線量のデータが無いため、 上で使用した UV-A のデータと比例するとして、 UV-A の場合で 0.18day は何時間ぐらいに相当するかを計算してみます。
    800kJ/m2/day x 0.18day = 144kJ/m2で、 ピーク時は 2.5mW/cm2 = 90kJ/m2/h ですから、 144/90 = 1.6h 程度で、1/100 まで落とせることになります。

    季節による変動はと言うと、UV-A は冬場でもピーク時の半分弱程度の強度ですが(800kJ/m2/day → 300kJ/m2/day)、UV-B は大気によって吸収されやすいため 25kJ/m2/day → 5kJ/m2/day と1/5 になってしまいます。このため上記の時間も5倍かかることになり、 0.9dayと、ほぼ丸一日必要、と言う事になります。

    上記の結果から、マスクについてもこの程度の時間太陽光に当てることで、 不活化することが出来る、と言うことが出来ます。 (あくまでも、高橋先生のデータを元にした考察です。 今後より多くのデータで検証してみます) もちろん、晴天で、日当たりの良い場所である必要がありますが。 後述の光触媒や加熱法と組み合わせることで、信頼性はより向上するでしょう。

    なお、細菌の滅菌やウイルスの不活化などは、全て対数的に変化します。 ピーク時 1/100 に減らすのに必要な 1.6h の半分の 0.8h では 1/50 に減るかと言うとそうでは無く、1/10 になります。 逆に 3.2h では 1/10000 になるわけです。 半分に減らす時間は、1/10 に減らす時間に -log10(1/2) = 0.3 をかけて、 0.24h = 14.4min となります。このあたりは、放射能の半減期などの考え方にとても良く似ています。

     

    ここで、2020/04/27 の夕方に、フジテレビの Live News It! と言う番組でしゃべった内容についてです。
    2020/4/24 のニュースで報道されている、 「物の表面に付着した新型コロナの場合、気温22度、湿度が80%で夏の紫外線を受ける場合はウイルスは2分間で半減する」 https://www.afpbb.com/articles/-/3280112?act=all と言う報道に関する話で、上記の太陽光中の UV-B で計算した 14分という結果と 7倍の開きがあります。
    テレビでは水の中で紫外線が吸収されるためと説明していて、テロップまで出ていましたが、 その後260nmでの水中での吸光度などを確認したところ、間違いでした。 水質浄化や水素発生のために水中の光触媒に紫外線を当てていた訳ですから、 数mm程度の水ではほとんど吸収されることに気が付くべきでした。 (一時間ぐらい喋った中で、使って頂いたのがピンポイントで 間違っていたところという・・・)
    ただ、水溶液中と、無孔質の物体表面とでは大きく条件が違いますから、 溶液中というのが大きな違いなのは確かです。 どういった材料が使われたのかが知りたいところですが、 残念ながら国立生物兵器分析対策センター(NBACC)の元になるデータ(論文)というのは開示されていません。 こちらも、インフルエンザに対する UV-B のデータは徳島大学の一件だけを元にしていますし、 対数の世界ですから、ちょっとした差でこれぐらい変わってくるかと。 若干 UV-A もプラスされますし、温度や湿度も異なります。 計算に使用する紫外線量の日米での違い、 そもそも、こちらで使ったのは新型コロナウイルスに対するデータではありません。 スタンレー電気のサイト によると、従来型のコロナウイルスは、インフルエンザウイルスよりも 3.6倍紫外線に弱いというデータが出ています。
    想定よりも早く不活化される、と言うのであれば、めでたい話です。

    ただし、室内でガラス越しでは、ほとんど紫外線、特に UV-B が透過しませんので、 紫外線による不活化は期待できません。 また、コロナウイルスはインフルエンザウイルスと同じ一本鎖RNAですが、 修復酵素を持っているそうなので、もう少し紫外線耐性が高い可能性があります。

    そもそも、物体の上でウイルスが感染力を保つ期間は数日程度と言われており、 例え海外の感染国から送られてきた物であっても、 数日かけて輸送されてきた物であれば、問題は無いと考えられます。

  • コロナウイルス、感染力を保つ長さは? 空気中は3時間
    https://www.asahi.com/articles/ASN496K3XN47PLBJ007.html?ref=mixi

    UV-C を用いた殺菌灯の場合

    一方で、UV-C の殺菌灯ではどれぐらい時間がかかるかも計算してみました。 パナソニックの殺菌灯のサイトによると、 8Wの殺菌灯の紫外線出力は 2.5W だそうです。 私の手元の製品は長さ 30cm の直線状なので、15cm 離れた円筒を考えると 面積は 2826cm2 となります。 若干軸方向にも広がりますが反射などもあるので無視します。
    以上から、15cm の距離では、0.88 mW/cm2 となりました。 あれ、太陽光より弱い・・・と思ったのですが、波長が違います。 約260nm の UV-C ですから、0.1 J/cm2 で 1/10000 まで減らすことが出来ます。時間にすると 114 sec, 2分弱です。
    なお、この値も、高橋先生のデータ(図3のグラフを読み取りました)を元にしています。 同じ論文の中で図5では 0.055J/cm2 で 1/10000 まで不活化、 と言う棒グラフが出ており、半分程度の時間で済むかも知れず、詳細な検証が必要です。

    (2020/04/29) さらに、岩崎電気などのデータによると、6.6 mJ/cm2 で 99.9% = 1/1000 まで不活化、 ですから、8.8mJ/cm2 で上と同じ 1/10000 まで減らせます。 1/10 以下の量ですので、10秒程度で不活化できる計算となります。 他のデータも合わせて下の表で比較してみました。 低減率の 10-3 というのは, 1/1000 に減らす、99.9% 滅菌・不活化させる、と言う意味で、 Wintec のデータでは明示されていませんが、おそらく10-3 だと思います。 高橋先生の論文のデータは上の文章で 10-4 での値 0.1 J/cm2 を出していましたが、比較しやすくするために 10-3 での値 75mJ/cm2 としています。 また、スタンレー電気では、ある条件での照射時間で整理されていますが、 インフルエンザや大腸菌の値を見る限り、大体そのまま mJ/cm2 だとして 読んでしまって良いようです。 このサイトのみ、ヒトコロナウイルスの値が出ており、 インフルエンザウイルスの 3.6倍不活化されやすい、と言う非常に興味深い結果が示されています。

    ソース 徳島大学
    高橋先生論文
    岩崎電気 スタンレー
    電気
    Panasonic Wintec
    低減率 10-3 10-3 10-3 10-3 不明
    単位 mJ/cm2 mJ/cm2 sec mJ/cm2 mJ/cm2
    大腸菌 5.4 4.7 10.8 6.6
    緑膿菌 16.5 4.8 16.5 10.5
    レジオネラ菌 7.5 3.3 7.6
    インフルエンザ 75 6.6 6.3 8
    ヒトコロナ 1.7

     

    (2020/04/29) 放射線教育分野 でお世話になっている、教材会社のケニス様 からお借りした紫外線強度計 ( SDカード式紫外線強度計 YK-37UVSD )を用いて、 紫外線強度を実測してみました。
    その結果、Panasonic の 8W の滅菌灯 GL8 は、15cmの距離で 1.1mW/cm2 となり、 放射線と同じようにきれいに距離の二乗に反比例して減衰しました。 原点をどこに取るか、で値は変わってきますが、 上で計算した値と良い一致を示している、と言えます。


    パナソニック GL8 及び NEC GL6 滅菌灯から出力されたの紫外線強度の距離依存性

     

  • コロナウイルスに関して、深紫外線LEDによる高い不活化性能を実証
    (新型では無い従来型のコロナウイルスです)
    https://www.jiji.com/jc/article?k=000000016.000030186&g=prt

  • 紫外線殺菌の効果に関する研究(引用文献にウイルスへの研究あり)
    https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjps1957/39/5/39_5_939/_article/-char/ja/

  • アズワン 殺菌灯の殺菌効果
    https://www.as-1.co.jp/academy/11/11-2.html

  • WINTEC 紫外線殺菌装置の紹介で、不活化に要する紫外線照射量がまとめられています。
    http://www.info-niigata.or.jp/~wintec/uv_.sterilization.htm

    【注意】

    UV-C を直接人体に当てないで下さい!

    目に入ると非常に危険です。散乱線でもかなりの痛みを伴います。 皮膚にあてても紅斑が出来たりしますし最悪皮膚癌になります。 また、プラスチックなどは長時間の照射でボロボロになりますし、 衣類、家具などの色素や繊維も劣化します。 185nm の波長も出せる合成石英管を使用した UV-C 殺菌灯ではオゾンも発生するので、 使用後はしばらく換気を行う必要があります。 (溶融石英を使用した一般的な殺菌灯は220nm以下はカットされ、オゾンは発生しません。 オゾンが出るランプでも、ラップを二巻きほどすると185nmの成分はカットされ、オゾンは発生しなくなります) ほとんど、放射線の取扱いと同じだと思って下さい。 マスクの殺菌や広い面積の浄化の際など使用法は限定的かと思います。

     

    (2020/05/19)

    ウシオ電機の 222nm 紫外線 Care222 について

    5/18 に放送された、TBS の「あさちゃん!」および「Nスタ(関西では放映されていないので内容未確認)」でコメントを取り上げて頂いた 222nm の「遠紫外線C波」ですが、以下の様に日本のウシオ電機の製品、技術です。神戸大学でも共同研究を行っています。コロンビア大とは独占ライセンス契約や、研究委託契約を行っているようですが、あくまでも「日本発の技術」です。

  • Care 222 とは?
    https://clean.ushio.com/ja/care222/
  • ウイルスを不活化する「222nm紫外線殺菌・ウイルス不活化ユニット」の開発について
    https://kyodonewsprwire.jp/release/202003037628
  • 皮膚がんなどの発症なし 222nm紫外線(UV-C)繰り返し照射の安全性を世界で初めて実証(神戸大学)
    https://www.kobe-u.ac.jp/research_at_kobe/NEWS/collaborations/2020_03_30_01.html
  • 紫外線ランプ、新型コロナとの闘いに光明か 米大が実験
    https://www.afpbb.com/articles/-/3283035

    「遠紫外線C波」という用語ですが、 遠紫外線と UV-C がごっちゃになったような言葉で、余り一般的な用語では無いと思います。 遠紫外線については、ウシオ電機のサイトによると、空気による吸収が始まる波長域から軟X線波長域までの紫外線のことで、波長範囲についてはさまざまな用例があるが、10nmから200〜220nmの間までの波長域とすることが多い、とのことです。 今回の 222nm の紫外線を指す場合は単純に遠紫外線で良いかと思います。

  • 遠紫外放射
    https://www.ushio.co.jp/jp/technology/glossary/glossary_a/far_ultraviolet_radiation.html

    人体に安全でかつウイルスを不活化出来る、というのは以下の様な仕組みによる物だと考えられます。
    紫外線は、波長が短く、エネルギーが高くなると物体に吸収されやすくなり、 222nm の波長では皮膚ごく表面の 20μm 程度の厚さの角質層などで止まってしまいます。 そのため生きている細胞にまで到達せず、炎症や皮膚癌などを引き起こさない、 その一方で物体の表面に付着した直径 0.1μm 程度のウイルスの中までは届くため、 遺伝子に損傷を与えて不活化できます。

  • 岩崎電気 紫外線殺菌
    220nm付近でDNAへの吸収が大きくなっており、260nm の殺菌灯の 7割程度の効率になっています。殺菌作用は小さくなっていますが、ウイルスよりも大きい菌(直径1μm程度)の細胞質の中のDNAまで到達する量が少なくなる、と言う事かと思います。
    https://www.iwasaki.co.jp/optics/chishiki/uv/02.html
  • 参照紫外可視吸収スペクトル (様々な物質の吸光度波長依存性が網羅されています) https://www.pmda.go.jp/files/000203148.pdf

    ちなみにもっと波長が短くなり、200nm 以下になると、 酸素分子、窒素分子に吸収されてしまい、大気中では使えなくなります。 電子回路のパターンの焼き付けなどには、真空中でこの波長の短い紫外線を使用しており、 「真空紫外光」などと呼ばれています。

  • 真空紫外(VUV)域とは
    http://www.oceanphotonics.com/application/tec_vuv.html

     




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    マスクのウイルス不活化 BOX マスクリーン

    現在日本では殺菌灯のランプ自体は販売されていますが、 それを駆動するための蛍光灯器具は一部の小規模なメーカーを除いてほとんど製造・販売されていません。 中国ではまだ販売されていますが、到着まで数週間要します。 私の方で、早い時期に発注を行い大量に在庫を確保しています。
    この滅菌灯をコンテナケースの中に固定し、アルミ蒸着シート、アルミテープで遮光・反射板を仕込んだ、

    マスクのウイルス不活化 BOX マスクリーン (リーフレットへのリンクです)

    を製作しています。 名称は使ってみて頂いた事務職員の方からの意見で決めました。 私の研究費で拠出が可能な範囲で医療機関、教育機関に無償提供していく予定です。 個人用は、簡易な保冷ケースを利用した「マスクリーンS」とさせて頂き、 医療機関用にはコンテナケースにステンレスメッシュで仕切りを入れて4枚同時処理を可能とした、 「マスクリーン4」を提供していきます。 (入手できた資材の状況で、サイズ、外観や紫外線出力等若干異なる場合があります)

    マスクリーン Q&A

    2020/05/18 の NHK 「ニュースシブ5時」で取り上げて頂きました

         

     

     

    国産の 8W の滅菌灯 GL8 と、 中国製の器具(JP-T5-UV) を利用した現在量産しているマスクリーン4 (正面位置 5cm の距離では 1.5mW/cm2 を保証)については、 下で示す実測値から、各ブースでの中央での線量 0.5mW/cm2 を計算に使用し、 安全側に考えて 10mJ/cm2 で 1/10,000 まで不活化が可能とすると、 20秒の照射で 1/10,000 まで不活化が可能であると計算されます。

    医療現場用の GL8 を使用したマスクリーン4 は、わずか20秒で4枚の処理が可能ですから、 感染の可能性がある度に頻繁に処理することで、感染率を下げられるのではないかと期待します。 世間ではかなりサージカルマスクの供給は余裕が出てきているようですが、これならば、医療現場においてマスクの使用数を抑える以上の効果が期待できます。

    6W の殺菌灯 GL6 (器具はJP-T5-UV) を使用したマスクリーンS は、一度に一枚の処理ですが、 ランプとマスクの距離が近く、わずか5秒で1/10000まで不活化が可能な計算となっています。 こちらは個人向けですが、医療機関でも個人個人が頻繁に不活化したい場合などにニーズがあるのではないかと思います。

    (2020/05/24)
    フックを利用してのマスクの固定をしていたマスクリーンS ですが、 ユーザーからの情報で、金網を固定することで利便性が大幅に向上しました。 ダイソーで販売している「キッチントレー用水切り網 24.2cm×14.2cm」は、 マスクリーンS のために作られたのかと言うぐらいぴったりで、 コードフックを利用して固定することで、必要に応じて着脱可能となります。 既にマスクリーンS をご利用の方は是非ご検討下さい。
    今後提供するマスクリーンS には、この網を固定用のフックと網もお付け致します。
    スマホなども、5秒で気軽に滅菌・不活化が可能です。 (網の部分は影になるので、途中で少し揺する必要がありますが)

     

    (2020/05/24)

    感染症患者を受入れている指定病院に対して、 マスクリーン 4 / S の無償提供受け付けを行っています。

    十分な在庫がありますので、直接関係者もしくは寄付の受入を表明している 病院の情報をご存じの方からの申し出をお待ちしております。

    病院規模に応じて台数は検討致します。 なお、送料に関しても、当方で負担致します。


    さらに、マスクに対する紫外線の透過率を求めてみました。 その結果、サージカルマスクを平面状にたたんだ形でも 7.3%、 プリーツを開いて重なりを無くすと 12.7% が裏面まで透過する、 と言う結果が得られました。
    基本的にウイルスが付着しているとしたらマスクの外側であり、 内側に行くほど数は少なくなりますから、外側からだけ照射すれば十分で有ると思います。 もちろん、10秒程度で不活化できる、と言う結論が出ましたので、 両面照射しても大して時間はかかりませんが。 裏返す際はピンセットなどを使用して、ピンセットも BOX 内に入れて照射すると良いでしょう。

    他にも様々な物の透過率を求めてみました。 かなりアバウトな実験ですが、同じ透明に見えるプラスチックでも、 マスクリーン4で容器として使用しているコンテナの材料、 ポリプロピレンは比較的透過率が高く、遮蔽をしないと危険な UV-C が漏洩してしまう、 と言う事が分かりました。 このため、青白い光が直接見えている場合、アルミテープなどで補修が必要です。 アルミシートを通してうっすら光が見えるのは問題有りません。 表面で実測しましたが、検出限界以下でした。

    I0 I 透過率
    遮蔽物 mW/cm2 mW/cm2 %
    メガネ(プラレンズ) 1.10 0.000 0.0
    ペットボトル横置き(空) 1.10 0.000 0.0
    ポリスチレン(1.4mm厚コレクションケース) 1.10 0.000 0.0
    ポリプロピレン(1.5mm厚コンテナケース) 1.11 0.288 25.9
    コンテナ遮蔽用アルミシート 1.12 0.003 0.3
    サージカルマスク (平面) 1.10 0.080 7.3
    サージカルマスク (プリーツ開いて) 1.10 0.140 12.7
    塩ビラップ 6μm厚 1枚 1.11 0.952 85.8
    塩ビラップ 6μm厚 2枚 1.11 0.900 81.1
    塩ビラップ 6μm厚 4枚 1.11 0.660 59.5

     

    (2020/05/11 追記) 距離の逆二乗に比例して強度が下がり、 遮蔽によっても弱まる、後は時間が短ければ照射量は少ない・・・
    そう、紫外線の照射の話は、放射線防護の話と非常に良く似ています。 放射線は透過力が強いため、単位重量あたりの吸収エネルギー (J/kg = Gy) を、 紫外線は透過力が非常に弱いため、単位面積あたりのエネルギー (W/cm2) を使って表わすという違いはありますが、 本質的な取扱いは同じです。

     

     

    そこで、放射線計測で用いられるラジオクロミック線量計 (薄い小さなフィルムの着色で線量を評価する)を用いて、 マスク表面での紫外線線量計測を行ってみました。 予備実験での距離依存性の評価から、線量計として評価される照射量 I (kGy) と、 紫外線の照射量 D (mJ/cm2) には相関があり、D = 1.4 I と言う簡単な式で表せます。 理論的にも、表面からの深さ14μmまで範囲で均等に吸収されるとすると上記の式が説明できます。 (フィルムの厚さ45μm以下で全紫外線が吸収されていることが確認されています)

     

       

       

     

    放射線の吸収線量として評価された値を、照射時間と換算式から、 紫外線強度として分布を示してみます。単位は mW/cm2 です。
    なお、マスクリーン4の測定に使用した測定用標準殺菌灯は、 製品に現在使用している物よりも弱く、 検査ではねられた物を使用しています。 5cm での距離での紫外線強度は 0.75 mW/cm2 程度で、 現在提供している 1.5 mW/cm2 @ 5cm 保証(全数検査しています)の製品の、 半分の強度です。 (上で示した Panasonic の GL8 とは4倍以上の強度差があります) この値を倍にして、10 mJ/cm2 達成に必要な時間を見積れば良い訳です( W = J/s です )。
    マスクリーンS については、製品に使用している物をそのまま使用しています。

    概ね、上での測定と良い一致を示しており、 枕を設置して傾けることで全体的なムラを少なくすることが出来る事が分かります。 また、照射面の裏面にも半分から1/4程度の量が透過/反射して、 あたっているいることが分かります。 100% 絶対という事は出来ませんが、概ね全体的に不活化できていると言えます。 もちろん、より高い安全性を求める場合は、 指定の時間よりも適宜照射時間を延ばして照射量を上げて下さい。

     

     
    マスクリーン4底面(左)と、マスクを設置した表面(右)での紫外線強度評価結果

     


    マスクリーン4に枕を設置して、その上に置いたマスク表面での紫外線強度評価結果

     

       
    マスクリーン4に設置したマスク内側(左)、マスクリーンSに設置したマスク外側(中)、内側(右)の紫外線強度評価結果

     

     

  • 紫外線によるマスクの劣化について
  • 紫外線によるマスクの劣化ですが、日経メディカルの記事 によると、 サージカルマスクの場合は、20分間と言うかなり極端な時間の UV-C 滅菌灯の照射により、 0.3μm以上の粒子の透過率が 3.7% → 6.3% に、 そして空中浮遊ウイルスの透過率が 4% → 6% に悪化したと言う事です。 余り繰り返すとマスクの性能は劣化するようです。 どの程度の照射で性能が劣化していくのかは、今後研究対象としたいと思います。
    サージカルマスクはそもそも感染を広げないための物で、 余り問題とはなりませんが、アルコール洗浄すると 0.3μm以上の粒子の透過率が 3.7% → 9.9% に、 そして空中浮遊ウイルスの透過率が 4% → 12% に悪化したと言う事で、 紫外線の場合よりもはるかにダメージが大きいです。

    また、医療用の N95 マスクですが、これは UV-C 照射により 0.3μm以上の粒子の透過率が 0.2% → 1.1% に、 そして空中浮遊ウイルスの透過率が 1% → 8% に悪化したと言う事で、 ウイルスの透過率がサージカルマスクより落ちています。 不活化に必要な短時間の照射でどの程度劣化するかが気になりますが、 データが無いうちはやめておいた方が無難かと思います。
    なお、N95 マスクをアルコール洗浄すると、極端に劣化して使い物にならなくなります。 0.3μm以上の粒子の透過率が 0.2% → 14.1% に、 そして空中浮遊ウイルスの透過率が 1% → 35% と、スカスカになります。

  • 大阪府立大学 電子物理 高橋 和 研究室
    http://www2.pe.osakafu-u.ac.jp/pe9/

    SEM によるサージカルマスクの詳細な微構造観察結果と、 フィルター性能のアルコール洗浄や水洗い後の評価を、 本学工学研究科電子物理工学分野の、高橋 和先生が分かりやすくまとめています。 濡らしてしまうと極端に性能が劣化するようです。 洗濯したり、煮沸するのは、避けた方が良いようです。 まあ、サージカルマスクに何を求めるか、と言う話にはなりますが。

  • N95/DS2マスク枯渇対策としての滅菌再利用前後の粒子捕集効率の変化
    https://youtu.be/1curbb_aNds

    慶応大学理工学部応用化学科 奥田知明教授が、 蒸気滅菌(80℃30分)とオゾン滅菌による N95/DS2 マスクの処理前後の、 粒子捕集効率をパーティクルカウンターで評価しています。 これらの処理ではほとんど粒子捕集効率が変化しないことが明らかになっています。 (再利用を推奨する物では無く、それを理解している医療従事者向け情報です)

  • 煮洗い、アルコール消毒、紫外線照射…ウイルス対策マスクの再利用は可能か?
    http://j.people.com.cn/n3/2020/0203/c95952-9653703.html

    マスクの再利用について、問題点を提唱している情報もあります。 ソースが中国ですので、何らかの意図が入っている可能性もありますが、 (紫外線照射についてもこちらの記事はどの程度の時間照射したかの情報もありません) 完璧に復活させられる訳では無い、と言う点は覚えておいても良いでしょう。 N95 はそう簡単に再処理できない、と言う点は一致しています。 いかに限られた資材でリスクを下げるか、を考える必要があります。

    一方で過酸化水素蒸気を用いた再利用システムがアメリカでは開発されているようです。

  • 医療用マスク不足の解消に前進。N95マスクの再利用を可能にする除染システムが開発される(アメリカ)
    https://news.biglobe.ne.jp/trend/0424/kpa_200424_0516825781.html

    これを受けて、厚労省から「N95 マスクの例外的取扱いについて」との事務連絡が出ています。
    https://www.mhlw.go.jp/content/000621007.pdf
    これによると、過酸化水素水プラズマ滅菌器を用いた再利用法、過酸化水素水滅菌器を用いた再利用法、1人に5枚のN95 マスクを配布し、5 日間のサイクルで毎日取り替える再利用法が挙げられています。

     




     

    マスクリーンS を入手希望の方へ

    一般の方でマスクリーンS を入手希望の方は、 ふるさと納税制度を用いたつばさ基金 により、

    1万円の寄付で実証試験に参加頂く形で1台を提供致します

    手続はこちらに記載しています。

     




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    光触媒

    光触媒は、可視光線、紫外線が当たると、表面にラジカルを形成して有機物を分解するため、 建物の外壁や自動車などで汚れが付きにくい塗料としてや、 消臭作用を示すスプレーなどとして販売されています。 特に TiO2 は光触媒として長い歴史があり、 無機材料を学んだ人間であれば誰でも知っている物質で、確実に効果があります (筆者は東工大の無機材料工学科出身です)。 内装用の壁紙に光触媒を組み込んだ物も販売されています。

    試しに、雑菌が湧いて、洗っても繊維の奥にしみこんだ雑菌臭が取れない、 もはや捨てるしか無いレベルのタオルに、 下で挙げているタングステン系の光触媒をスプレーして室内光に一日曝してみました。 その結果、1m先からでも分かるような臭いだったタオルが、 顔を埋めて臭いをかいでもほとんど分からないレベルになっていました。 物凄い分解力です。 なお、洗うと光触媒のほとんどが取れてしまうと思いますので、 タオルなどでは持続的な効果は望めませんが、 逆に洗わなければ表面に残っている限り半永久的に効果を発揮します。 クロス張りのソファーやカーテン、枕などがお勧めです。 某中年男性の枕に使用したところ、加齢臭が無くなったとの報告があります。
    余り強い光が当たるところでは、発生したラジカルが担体を痛めることがあるかも知れませんが、 室内ではその心配はまず無いでしょう。 (一昔の白色塗料では、屋外で長期間使用するとバインダーがやられて白い粉が浮くときがありました)

    光触媒の原理については以下を参照。

  • TiO2 光触媒の基礎と最新開発動向
    http://polar.imr.tohoku.ac.jp/_userdata/photocat2010.pdf

    TiO2 は化粧品や日焼け止めにも使われていたりして、非常に安全な物質です。

    私が東工大で博士課程の1年目は良いテーマが与えられず、 依頼されたネタで書いた化粧品微粉末に関する論文で、 二酸化チタンの透過型電子顕微鏡観察をしていました。 ルチル型(バンドギャップが3.0eVで可視光でも応答するが全体的な光活性が低い) とアナターゼ型( バンドギャップ 3.2eV で、387.5nm 以下の紫外線でないと活性を示さないが高い活性を示す) の違いにも言及しており、23年ぶりに自分で読んでビックリしました。

  • http://bigbird.riast.osakafu-u.ac.jp/~akiyoshi/Works/All_Works/1997-11_色材(2).pdf

    なお、化粧品などにはルチル型が使われていますが、 表面にはシリカがコーティングされており、光活性により肌にダメージを与えないようにしているようです。 (反射、吸収で紫外線を防いでいます)

  • 化粧品開発に用いられる紫外線防護素材
    https://www.jstage.jst.go.jp/article/sccj/48/1/48_2/_pdf

    UV-C 紫外線ランプは取扱いが困難ですが、 UV-A or B + 酸化チタン光触媒を使った空気清浄機であれば、 外に紫外線は出てきませんので安心です。 メッシュ状の光触媒担体に紫外線照射して、風を送り触媒表面で有機物を分解します。 これなら什器や書類などが放射線劣化のようなダメージを受けませんしオゾンも出ません。 汚染が疑われるエリアの表面の除菌や、マスクなどを殺菌するのには使えませんが、 居室などの生活環境を防衛するには良いでしょう。 ポイントは、機能をウイルス除去に割り切って下手にフィルターの付いていない物を選ぶことです。 ウイルス相手にフィルターはほとんど意味がありません。 その分安価になりますし風量を増やして光触媒にさらす、というのが効果的です。

    小型のUSB 給電で、新幹線内など出先でも使うことが出来る商品もあります。 私は非常に小さい製品を使っていますが、それでも部屋の臭いがなくなり、 朝起きたときに花粉症の症状が出なくなりました。 (部屋から出ると症状が出ます) これだけでも元が取れたと思っています。

    スプレー式の光触媒を衣類、マスクや室内の表面に塗布するのも有効です。 必要に応じて、紫外線ライトなどで効果を高めることも可能です。 可視光でも機能しますので、UV-A のライトでも効果があります。 (上に挙げた空気清浄機はこの組み合わせに風を当てています) これで完全にウイルスを防げるというわけではありませんが、 少しでも対策を取って確率を下げていく努力が必要かと思います。

  • 「100回洗っても効果」あるマスク販売 光触媒を活用
    https://www.asahi.com/articles/ASN4P3195N4NUOHB01H.html

  • 一般的な TiO2 光触媒の例。太陽光、紫外線などで機能する。
    http://www.amazon.co.jp/dp/B002A5KKZS

  • 部屋の照明でも機能するタングステン系の触媒を使用する、東芝 ルネキャット
  • https://www.toshiba-tmat.co.jp/res/renecat/
    二酸化チタンと異なり、三酸化タングステンベースの光触媒を使用するルネキャットは、バンドギャップが 2.5eV であり、495nm 以下の可視光(緑→青の領域)から活性を示します。太陽光はともかく、蛍光灯では紫外線量は微弱ですし、LED 照明ではほぼ全く紫外線が含まれていません。屋内での光活性を求めるのであれば、これらの製品が効果的です。 (二酸化チタンも銅などを添加することで可視光領域でも若干活性を示しますが、効率は低いです)
    なお、ルネキャットは、「吸着能力のある金属酸化物と触媒として利用出来る金属を WO3光触媒に添加することにより、ニオイ成分や細菌を光触媒に適正な吸着力で引きつけて、分解を促進させ、分解速度をさらに上げることができた」とのことで、単なる三酸化タングステンとは一線を画した製品のようです。

  • 快適な屋内空間を実現するW3可視光応答型光触媒, 日本画像学会誌_55(2016)449-454.
    https://www.jstage.jst.go.jp/article/isj/55/4/55_449/_pdf

  • ウイルスを酸化分解する新技術「ウイルスシールド」を開発 〜東芝マテリアルが技術協力〜
    https://www.komatsumatere.co.jp/wp-content/themes/komatsu/pdf/news/20200228.pdf


    ルネキャットを塗布したフィルム(2.5cm角に5mg)を用いた密着法で、蛍光灯の光(紫外線はカットした、可視光のみ)を当てると、A型インフルエンザウイルスは、4時間で 1000分の1、8時間で 100万分の1以下に減っています。
    https://www.toshiba-tmat.co.jp/res/renecat/about/data/virus_j.htm

  • 金属ナノ微粒子修飾酸化タングステンを用いた安価な光触媒の開発
    http://www.jfe-21st-cf.or.jp/furtherance/pdf_hokoku/2011/20.pdf

  • 室内でも使える可視光応答型光触媒を開発 衛生的で快適な生活空間を提供
    NEDOプロジェクト実用化ドキュメント
    https://www.nedo.go.jp/hyoukabu/articles/201318sdk/index.html
    銅添加すると、三酸化タングステンは可視光線下で高い活性を示すのに加えて、 暗いところでもある程度の不活化・殺菌力を示します。 光触媒と合わせることで二価の酸化銅が一価の銅に還元されることが重要らしいです。

    参考資料

  • 神奈川県立産業技術総合研究所(KISTEC) 光触媒について
    https://www.kistec.jp/r_and_d/project_res/photocatalyst_index/
    光触媒開発者の藤嶋 昭先生が館長を務められている 光触媒ミュージアム が併設されており、光触媒利用の聖地と言って良いでしょう。
    各種 JIS 対応試験など、非常に広範囲の試験が実施可能です。
    https://www.kistec.jp/sup_prod_devp/test_and_mes/recommend-testlab/

  • これまで困難だった光触媒での抗ウイルス効果の実証に成功 (NEDO)
    https://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_100154.html

  • 光触媒の新たな性能評価法に関する国際標準が発行されました(経済産業省)
    https://www.meti.go.jp/press/2018/04/20180402002/20180402002.html

  • 金属銅、銀粉と光触媒及びNafion(フッ素系イオン交換樹脂)と組み合わせると驚異的な機能アップ(株式会社 ケミカル・テクノロジー、堺市の会社です)
    http://www.chemical-tech.net/photocatalyst.html

     




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    可視光光触媒空気清浄機 コロナクリーナーF

    放射線教育用教材である ペルチェ冷却式霧箱 の開発で培った技術を流用して、 極限まで構造を簡素化しつつ、非常に高効率の光触媒式空気清浄機

    「コロナクリーナーF」 (リーフレットへのリンクです)

    を製造しています。

    コロナクリーナー Q&A

       

    極めて簡単な構造ですから、可視光線応答の三酸化タングステンベースの光触媒さえ入手できれば、 電気工作が出来る人であれば十分 ご自分で製作可能です 営利目的以外で、医療機関などに無償/原価供給する目的で製作を行いたいという方は連絡して下さい。 現在タングステンベースの光触媒が全く入手できなくなっていますが、 私の所で原液購入を行っているため、供給が可能です。 不織布も問題無く入手できますので、ご相談下さい。 詳しい製法、部材の仕入れ先なども情報提供致します。

    PC に接続して、会議中個人個人で防衛する、など可能ですし、レジや窓口など不特定多数と接客するブース毎に配置する、と言うのも、小型でコストパフォーマンスの良い当製品であれば現実的かと思います。

     

    性能は、かなり凄まじく、下水の臭いが上がってきて吐きそうな臭いに長年苦しめられていた 100平米の実験室で、 配水管にテープで封をしておけば換気無しで3時間ほどでほとんど臭いがなくなっていました。 市販の光触媒空気清浄機では、非常に小さい光触媒と紫外線ランプを使用していますが、 大面積にして、可視光でも強度を高めることで高性能を達成しました。

    ファンはも大型で信頼性が高く、普通のデスクトップパソコンより静かです。 最新のモデルでは、1200rpm, 14dB のファンを使用しています。 今後必要に応じてより風量の大きい物も検討していきます。

    現在生産中の 30mm ネジを足に使ったモデルでは、LED から 2.5cm の距離にフィルターがあり、この位置での光の照度は 68,500 lux にも達するという計算になりました。 (以前は40mmのネジを足に使っており、LED から 2.5cm の距離にフィルターがあり、この位置での光の照度は、58,000 luxでした)
    なお、光が強すぎて、レンジの広い 40,000 lux まで測れる照度計でもレンジオーバーしたため、距離を変えて測定し、逆二乗則からフィッティング、2cm位置での強度を求めました。

    本当にこんなに大強度の光が必要なのか、 電子-正孔対の生成のみ増やしても正孔の伝導が行われなければ 酸化力は変わらないのではないか、と言う疑問もあったため、 光量を変化させての実験を行ってみました。

    光触媒活性を簡便に検査する方法として、メチレンブルーを用いた試験法という物があります。 光触媒、メチレンブルーで検索すれば色々出てきますし、 JIS R 1703-2 で標準化もされています。

  • 神奈川県立産業技術総合研究所 光触媒に関する各種試験について
  • 各種酸化チタン光触媒のメチレンブルー分解性におよぼす光源の影響
  • 酸化チタン光触媒反応によるメチレンブルーとメチルレッドの退色

    で、とりあえず私もメチレンブルーを入手してみました。 金魚などの魚用の薬として普通に売られています。
    10mg/L に希釈して、フィルターにスプレーし、 LED からフィルターの距離が 20mm の標準構成のコロナクリーナーFと、 スペーサーを挟んで距離を73mmに変えた場合での比較を行いました。 (この試験の場合、風は関係ないです)

     

     
     
     
     
     
    一枚のPDFファイルにまとめた物

    全く定量的ではないのですが、確実に光活性を示しており、 数10μg の有機色素(3cc前後をスプレーしており、濃度 10mg/L なので 30μg 前後となる)が数時間で分解されていること、 光量差が明確に生じておりこれだけ強い LED 光の意味はあった、 と言う事が分かります。
    コロナウイルスは直径 0.1μm 程度の大きさで、密度を 1g/cm3 とすると、 5.2×10-7μg しかないため、 単純に重さで比較すると上記と同じ時間で1億個程度のウイルスを分解出来ることになります。 不活化するだけであればさらに短時間で済むはずです。
    また、定性的に良くなったか悪くなったのかなどの条件出しが出来るようになったため、 現在、光触媒塗量で差が見られるかの試験中です。

    コロナウイルスに対しては、空気中を漂っているもの(エアロゾル)にしか効果はなく、エアロゾルの飛散は4m程度と言われていますから、 その程度の範囲にしか効果はありません。 ただし、空気の流れがある場合は別で、厳密な有効範囲の評価は極めて難しく、 どこまでこのコロナクリーナーが感染率を下げる効果があるのかは評価できていません。 正直、一般家庭では、ウイルス対策という意味ではあまり意味が無いと思います。
    しかしながら、医療現場など換気が出来ず飛沫・エアロゾルの舞う現場で、 可能性の有る事を積み上げて、少しでも感染の可能性を下げる、 と言う意味で、この製品を開発、製造しています。
    この製品を開発前に 5,000円台、8,000円台、16,000円台の、光触媒空気清浄機を購入していますが、 脱臭、花粉除去などの体感できる性能に於いて、 いずれも本機の性能にはるか及びません。ファンの性能、光触媒の面積、光量が全く違います。 コストパフォーマンス的には極めて高いと思います。 悪臭、花粉にも極めて高い効果があります。 是非お試し下さい。
    なお、現在企業と共同研究を検討中で、様々な実証データの取得を進めていきます。 検証が出来たデータについては速やかに公表致します。
    また、こちらで製作した製品は、医療機関、教育機関に無償提供していく予定です。

    (2020/05/24)

    感染症患者を受入れている指定病院に対して、 コロナクリーナーF の無償提供受け付けを行っています。

    十分な在庫が確保出来ていますので、直接関係者から もしくは寄付の受入を表明している病院の情報をご存じの方からの申し出をお待ちしております。

    病院規模に応じて台数は検討致します。 なお、送料に関しても、当方で負担致します。





     

    コロナクリーナーF を入手希望の方へ

    一般の方でコロナクリーナーF を入手希望の方は、 ふるさと納税制度を用いたつばさ基金 により、

    1万円の寄付で実証試験に参加頂く形で1台を提供致します

    手続はこちらに記載しています。

     




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    加熱

    ウイルスの不活化を最も簡単に行う方法として、 単純に加熱する、と言う手があります。 特に脂質の膜を保つエンベロープウイルスは熱に弱く、 インフルエンザの場合で 100℃ 5分、80℃10分、56℃30分などと言う指標が出ています。 普通のドライヤーの温風を測ってみたら80℃前後でした。 10分はちょっとしんどいですが、息による湿気を飛ばす意味でも、 紫外線を当てた後にだめ押しで加熱するのは効果的だと思います。
    キューピーの報告では、鳥インフルエンザウイルスは55℃ 2分間で、 または 60℃ ではその温度に達するとすぐに不活化する、と言うデータがあります。

  • 鳥インフルエンザウイルスは60℃加熱で不活化しマヨネーズの中では30分以内に不活化
    https://www.kewpie.com/newsrelease/archive/2006/2006_047.html

    60℃ 1時間という「ウイルスを不活性化させるための標準的な方法」 では新型コロナウイルスは完全には不活化されず、 92℃ 15分間で完全に不活化した、と言うデータもありますが、 何分で不活化されるのかなどは良く分かりません。 abstract を読む限りは 10-6 まで下げる話なので、 やや長めになっているかも知れません。 安全をとって100℃ 15分程度を目安にすると良いかと思います。

  • 新型コロナウイルス新型コロナウイルスが死滅する温度が判明
    https://jp.sputniknews.com/covid-19/202004177372961/

    身近な物で、100℃程度で数分間加熱できる物、と言う事で検討しましたが、 有りました。
    オーブンです。 オーブンの予熱モードであれば、100℃前後でキープしてくれます。 (オーブントースターでも、機種によっては100℃程度に設定できると思います)
    マスクをそのままで加熱するのは、食品を取り扱う機器ですからためらわれるのと、 熱を均一に伝えるという意味から、アルミホイルで包んで、
    ホイル焼き にすると良いと思います。
    こちらの研究室にあるレンジでは、以下の様に非常に丁度良い温度でキープしてくれました。 15分程度加熱すると、問題無く不活化されるはずです。
    それぞれのご家庭の機種で試す際は、熱電対付きの温度計がアマゾンなどでとても安価で買えますので(デジタル温度計、熱電対、で検索すればたくさん出ます)、確認してみてから使う様にして下さい。

    (写真にマウスカーソルを当てると、説明文が出ます)

     

    高校までの同級生からの報告では、「鍋で煮る」と言うダイナミックな方法も報告されています。 乾かせば普通に使えたそうです。 100℃でウイルスは不活化され、煮沸消毒していますから普通に洗うだけと異なり乾かす際に雑菌は湧きにくく、以外と合理的かも知れません。 鍋は、料理用とは分けた方が良いと思いますが・・・

    (2020/05/19 追記)
    マスクリーンのところでも紹介した本学の高橋 和先生によると、 濡らしてしまうと繊維が凝集してしまい、極端に捕集性能が落ちる、とのことです。 飛沫をまき散らさない、と言う目的程度には使えるでしょうが、 洗濯、煮沸は避けた方が無難です。 その一方で、ドライヤーでの加熱ではほとんど性能が変わらなかった、とのことです。

  • 大阪府立大学 電子物理 高橋 和 研究室
    http://www2.pe.osakafu-u.ac.jp/pe9/

    いずれにしても、加熱のしすぎにはくれぐれも注意して下さい。 ドライヤーなどで加熱する場合に 油断すると一瞬で使い捨てマスクの生地が融けます。


    本業の、核融合炉材料の熱拡散率測定でお世話になっている NETZSCH Japan さんが、 本気の装置を使って温度変化による挙動を測定した例がこちら。

  • マスクを電鍋で洗浄してみた!その@ 耐熱温度は何度?
    https://www.netzsch.co.jp/application/20200413/
  • マスクを電鍋で洗浄してみた!そのA 電鍋でマスクを加熱してみた
    https://www.netzsch.co.jp/application/20200417/
  • マスクを電鍋で洗浄してみた!そのB 電鍋の温度を調べてみた
    https://www.netzsch.co.jp/application/20200422/
  • マスクを電鍋で洗浄してみた!そのC マスクって何度くらいで縮むの?
    https://www.netzsch.co.jp/application/20200512/?mt=niGhABwMAA4

  • 遠赤外線熱風加熱によるウイルス不活化試験
    加瀬 哲男ほか、日環感, 7 (1992) 39-42. https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsei1986/7/2/7_2_39/_pdf/-char/ja
    によると、エンベロープ無しのアデノウイルスは 200℃5分の処理でも細胞毒性を示したのに対し、 エンベロープを持つヘルペスウイルスは、100℃5分の処理で感染価は検出限界以下になった、とのことです。

    なお、くれぐれも、ドライヤーにマスクを乗っけたまま放置して加熱などしないで下さい。 火事になります。




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    突然変異

    ここからは、基本的な放射線生物学の知識が必要です。

    インフルエンザウイルスなどの 1本鎖RNA ウイルスは、一般的に突然変異しやすいと言われています。 通常の細胞は二本鎖の DNA を持ち、様々な化学的損傷に対して修復する酵素を持っています。 放射線などによって切断されてしまった場合でも、 二本鎖であることから片方を鋳型として修復が出来ますし、 二本鎖切断の場合ですらほとんどの場合で修復が可能です。 ところがウイルスは自分自身では修復の酵素などを持たず、 他の細胞内で修復されるとしても一本鎖では修復が困難です
    (簡単な化学的修飾程度は修復できるようです)。
    https://www.jstage.jst.go.jp/article/kagakutoseibutsu1962/41/5/41_5_318/_article/-char/ja/

    天然痘など二重鎖DNAを持つウイルスも存在しますが、こちらは損傷の修復が可能であるため 遺伝的に安定で、変異しにくいためワクチンが有効です。 突然変異は化学物質、活性酸素、放射線など様々な要因で起こりますが、 これによって様々なタイプが生まれて環境に対応していき、 ワクチンなども効きにくくなります。

    ここまで読めば分かると思いますが、インフルエンザも一本鎖RNAウイルスです。 様々なタイプがあり、異なるタイプだと予防接種が効かないのはご存じの通りです。 今回のコロナも同様で、様々なタイプが存在しており、 ごく普通の風邪の原因だったりします。

    一本鎖RNAウイルスにも2種類あり、自分が直接タンパク生成の鋳型となるか、 一旦転写してから鋳型として複製するかの違いがあります。 前者が一本鎖+RNA, 後者が一本鎖-RNAで、コロナは前者、インフルエンザは後者です。
    http://lifesciencedb.jp/dbsearch/Literature/get_pne_cgpdf.php?year=2004&number=4908&file=k8hsrUj93gebRCeSGTpnqA==

    インフルエンザに効く薬がどのような過程を阻害するかによって、 今回のコロナウイルスにも効くかどうかが変わってくるだろうと思います。 (抗ウイルス薬なら何でも効くわけではないということです)

    (2020/03/25修正) 「コロナウイルスはRNAウイルスでは例外的に変異を起こしにくい。コロナウイルスは校正機能を有する酵素を持つので,変異が起きても,それを除去して正しく遺伝子を複製する」とのことです。 おそらく、上で挙げているメチル化など簡単な化学的修飾を除去する酵素だとは思いますが・・・ 下記のサイトは、湿度に関する考察も興味深いです。
    新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のウイルス学的特徴と感染様式の考察(白木公康)
    https://www.jmedj.co.jp/journal/paper/detail.php?id=14278




     




     

    二酸化塩素

    インフルエンザウイルスに効果ある物なら使えると思って良いのですが、 二酸化塩素は消毒薬としては我が国に於いては未認可であり、 二酸化塩素ガス自体の毒性(塩素系の呼吸器への刺激)があるため、使用には注意が必要です。 次亜塩素酸ナトリウムの2.5倍の酸化作用があり、効果自体はあるようですが、 製品によっては二酸化塩素の放出が少ない物があるようです。
    濃すぎても薄すぎてもダメなので、そのあたりのコントロールが難しい、と言えます。 効果があるかどうかについては塩素臭である程度判断できると思いますので、 ウイルスの危険性と塩素の刺激とどちらを取るか、という感じでしょうか。

  • 大幸薬品 二酸化塩素実験データライブラリー
    https://www.seirogan.co.jp/medical/data/
  • 二酸化塩素による除菌をうたった商品 −部屋等で使う据置タイプについて−
    http://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20101111_1.pdf
  • Q&A 二酸化塩素による除菌等をうたった製品の使用について
    https://www.gakkohoken.jp/column/archives/74

    二酸化塩素自体の有効性は、以下のソースで確認する事が出来ます。
    「ウイルスなどに反応したときのみ最小限の二酸化塩素を生成するため、刺激や塩素臭などがなく、安全性が高いのが特徴。反応すべき菌やウイルスが存在しないときは無刺激、無毒で口にしても問題ない」と言うのが特徴で、上述の問題点を上手く解決しているようです。 空間除菌、と言う形では無くなりますが。

  • 航空機でも使用の除菌消臭剤が新型コロナに有効 大阪大研究グループ確認 https://www.sankei.com/west/news/200508/wst2005080013-n1.html

    とりあえず私が買ったこの商品は、全く塩素の臭いがしないので、効果は無いと思われます。 認可されていないため雑貨として売られており、濃度なども規制が無く、 このような粗悪商品も野放しのようです。 メーカーに二酸化塩素の放出濃度について照会をしていますが、返答有りません。
    https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=258&from=voice&id=6010864




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    消炎鎮痛剤

    コロナウイルス感染時に、イブプロフェンなどの消炎鎮痛剤を用いることにより重症化する、 と言う話が出ています。

    新型コロナウイルス感染症(COVID-19)してはいけない 5 つのポイント
    https://www.npojip.org/sokuho/200315.html

    そもそも発熱は菌やウイルスを殺すための防衛反応で、 押さえるべきでは無いというのは割と良く知られていますが、 イブプロフェンなどは炎症を抑える作用の過程で免疫力を下げてしまい、 重症化するとのことです。
    ただし、この話は専門家でも意見が分かれており、否定的な見解もあります。 より確実なエビデンスが求められますが、 アセトアミノフェンであればその作用は無いという見解は一致しており、 熱を下げすぎない様に注意した上で、 コロナに感染したかどうか分からない、普通の風邪だと思って飲むときに、 イブプロフェンを含んだ薬やロキソニンを飲むのは止めて、 アセトアミノフェンにしておいた方が無難な選択のようです。

    フランスでは厚生大臣が発表している、 というのは既に見た方も多いと思いますが一応張っておきます。
    https://news.yahoo.co.jp/byline/saorii/20200315-00167830/




     




     

    参考

  • 日本ウイルス学会
    http://jsv.umin.jp/news/news200210.html

  • 国立保健医療科学院のリンク集
    https://h-crisis.niph.go.jp/?p=132576

  • 第二種感染症指定医療機関の指定状況 https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou15/02-02-01.html

  • ウイルス粒子の構造と各部の機能
    http://www.med.akita-u.ac.jp/~doubutu/kansensho/virus17/kouzou.html

  • インフルエンザ _ 感染と予防
    https://pro.saraya.com/kansen-yobo/bacteria-virus/influenza.html
    アルコール手指消毒剤のインフルエンザウイルスに対する不活化効果が示されている

  • 対象微生物による消毒薬の選択
    http://www.yoshida-pharm.com/2012/text04_05_02/

  • 新型インフルエンザ知識と予防
    http://sp.nichigi.or.jp/kensyu_saiji/new-influ.html

  • インフルエンザとノロウイルス消毒用エタノールに効果があるのはどっち?
    https://www.fcg-r.co.jp/micro/micro16.html

  • 「次亜塩素酸水」活用広がる 消毒液不足、コロナへの有効性検証
    https://www.sankei.com/economy/news/200509/ecn2005090008-n1.html

  • くしゃみはどこまで届くか、は前提条件で変わってくる
    https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00138/051800547/?n_cid=nbpnxt_mled_dm

     

    メディアでの取扱い

  • フジテレビ 「Live News it」4/27 放映分
  • TBSテレビ「あさチャン!」5/18 放映分
  • TBSテレビ「Nスタ」5/18 放映分
  • NHK「ニュースシブ5時」5/18 放映分
  • 産経新聞(掲載日未定)
  • 株式会社いちばん社「健康365(さんろくご)」7月発売号掲載予定、 ウェブメディア 365 college 掲載済
    https://365college.press/pickup/5392

    (いずれも紫外線影響に関する解説)




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    マスクリーンS、コロナクリーナーF を入手希望の方へ

    一般の方でマスクリーンS、コロナクリーナーF を入手希望の方は、 ふるさと納税制度を用いたつばさ基金 により、

    1万円の寄付で実証試験に参加頂く形で1台を提供致します

    (ふるさと納税ですから、各個人の上限額以内でしたら他にふるさと納税してる場合は実質無償で入手できます)。
    この基金を基により多くの医療機関などに提供可能となります。 実証試験と言っても、感想や、気が付いた点、問題点などを報告して頂ければ幸いですが、 特に何もして頂かなくても構いませんし、製品はそのまま返却不要です。
    頂いた寄附金は大学の経理を通した透明公正な経理処理を行っています。 何卒御協力宜しくお願い致します。

    手続について詳しくは上記のサイトを参照して戴ければと思いますが、簡単には以下の通りです。

    1) まず、希望する製品(マスクリーンS or コロナクリーナーF)と台数を、
    akiyoshi [at] riast.osakafu-u.ac.jp ( [at] は @ に置き換えて下さい)
    宛にご連絡願います。
    その際、発送する先の 郵便番号、住所、電話番号も、お願い致します。
    なお、送料については大変申し訳有りませんが、着払いとさせて頂きます。
    また、コロナクリーナーの電源について、ACアダプターと、USB給電とどちらかお選び頂けます。 基本は ACアダプターとしていますが、USB給電がよろしければその旨ご連絡下さい。

    2) 大阪府立大学・大阪府立大学工業高等専門学校への支援のための寄附申込サイト
    https://www.shinsei.pref.osaka.lg.jp/eas/s/index.do?tetudukiId=2014060005
    ユーザー登録を行う
    → メールアドレスと、パスワードの登録を行い、 申請者IDを取得する。

    3) 上のサイトで送られてきた ID を入力してログインし、 必要な情報を記入する。
    「ご意見等」の欄に「放射線教育振興プロジェクト:1627200700 に寄付する」 と記入願います。 忘れた場合は、後日大阪府から届く確認メールへの返信で、上記内容をお伝え願います。

    あとは普通のふるさと納税と同じく、確定申告かワンストップかで 控除処理を行って頂ければと思います。

    退職された方、ふるさと納税枠の少ない方

    ふるさと納税枠が少なく、2000円を除いて戻ってくる、と言う恩恵が受けられない場合でも、 ふるさと納税制度を用いた寄付自体は可能です。 上記の 1) 〜 3) の手続で、完了になります。 確定申告かワンストップの手続をしないと戻っては来ませんが、 一般的な「寄付」の扱いとなり、マスクリーン、コロナクリーナーを提供可能です。 「販売」となると様々な問題が生じるので、不便かと思いますが何卒ご容赦願います。

    病院、企業の方へ

    ふるさと納税制度は個人ベースでの寄付なので、 団体では取扱いが難しいかと思います。
    そこで、病院・企業などの団体からは、普通に国又は地方公共団体に対する寄付をして頂ければ、 全額が損金扱いされ、税額控除されます。
    https://www.nta.go.jp/publication/pamph/koho/kurashi/html/04_3.htm
    詳しくは、府大・高専 基金事務局
    TEL:072-254-7620(直通) FAX:072-254-9129
    Mail:fudai-kikin(at)ml.osakafu-u.ac.jp
    (※(at)を@に変更して送信してください)
    までご相談下さい。

    (2020/05/01)
    大阪府 診療放射線技師会様に、マスクリーン 4、コロナクリーナー F を各10セットずつ、 と可視光応答タングステン系光触媒 500ml サンプルを寄贈しました。

    (2020/05/12) 本日、全ての寄付の合計が100万円を突破致しました。皆様大変ありがとうございます。
    特に、歯科医の方からのコロナクリーナーの引き合いが多く、 リピーターで大量にお求め頂いた方もいらっしゃいます。 狭いブースの中での歯科診療時のエアロゾル対策の重要性を実感しております。

    これまでに寄贈を行った医療機関 (2020/05/15 現在 発送ベース)

  • 医療法人 仁誠会 奈良セントラル病院 マスクリーン 4 1台
  • 健康医学協会附属 東都クリニック マスクリーンS 1台、コロナクリーナー F 1台、可視光応答タングステン系光触媒 500ml
  • 医仁会武田総合病院 放射線科 コロナクリーナーF 3台
  • 慶応義塾大学病院 マスクリーン 4, マスクリーン S, コロナクリーナー F 各10台、可視光応答タングステン系光触媒 500ml
  • 大阪市立大学医学部附属病院 マスクリーン 4, マスクリーン S 各10台
  • 大阪府立病院機構 大阪はびきの医療センター マスクリーン 4, マスクリーン S, コロナクリーナー F 各10台
  • 国立病院機構 近畿中央呼吸器センター コロナクリーナー F 12台





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    現在大学4年生で大学院進学を志望する皆さんへ

     

    これらのコロナウイルス対策に関する研究をやってみたい
    大学院進学希望の学生を広く募集致します。

    短期、中期、長期と、様々なスパンの工学的研究を計画しており、 優秀な学生の皆さんの力が必要です。
    放射線研究センターは研究施設であり、学生教育は行いませんが、ほぼ同じメンバーが、

    工学研究科 量子放射線系専攻

    として大学院での学生教育を実施しています。 現時点での放射線の知識は必要ありません。 工学の基礎的な実力があれば、すぐに応用が出来ます。
    特に今回のコロナウイルス対策は、総合的な知見が必要です。 広い分野からの学生を募集致しますので、宜しくお願い致します。

    私のこれまでの研究内容自体多岐にわたっていますので、 もちろんこれらの研究内容志望の方もお待ちしております。

    令和3年度(2021年度)4月入学の大阪府立大学工学研究科の大学院入学試験は、 以下の様に実施されます

    (必ず募集要項にて内容を確認の上、不明な点は教育推進課 入試室にご確認下さい。)

    • 一般選抜
      • 募集要項 PDF

      • 対象者: 4年制大学及び高専専攻科卒業見込みなどの出願資格を有する者(出願資格については募集要項を参照)

      • 出願期間 2020/6/12(金), 15(月), 16(火)
        10〜12時、13〜15時
        中百舌鳥キャンパス B4棟1階 W103 工学大会議室
        への直接持参か、
        〒599-8531 大阪府 堺市 中区 学園町 1-1 大阪府立大学 教育推進課 入試室
        への郵送(簡易書留)となります。
        試験当日までに TOEIC L&R、TOEFL 又は IELTS いずれかのスコア証明書が必要です。出願時に提出できない場合はスコア未提出申出書で出願可能です。出願時に提出してその後よりよいスコアが出た場合は試験当日に差し替え可です。スコアとして有効なのは 2018年6月1日〜2020年6月30日 に受験したテストになります。コロナウイルスによる影響のため、対応が検討されていますので、必ず工学研究科の入試サイト を確認して下さい。

      • 「口述試験」あるいは「筆記試験」により試験を行います。
        いずれの試験の受験を許可するかは、出願書類を総合して判断します。

        • 口述試験に該当するかどうかの発表 2020/7/17(金)13時
          なお、「口述試験」による選考を許可されるのは、 本学在籍者又は大阪府立大学工業高等専門学校専攻科在籍者のみです(内部推薦に相当します)。 それ以外の学外志望者で成績優秀者は、「推薦入学特別選抜」を検討して下さい。

        • 口述試験(口頭試問及び面接) 2020/7/23(木・祝)

        • 口述試験対象者合格発表 2020/7/31(金)13時
          (口述試験で合格できなかった場合でも筆記試験を受験出来ます)

      • 筆記試験(専門科目、英語(TOEIC L&R、TOEFL 又は IELTSのスコアを使用)、口頭試問及び面接) 2020/8/25(火), 26(水)

      • 筆記試験対象者合格発表 2020/9/4(金)


    • 推薦入学特別選抜
      • 推薦入学特別選抜学生の募集要項 PDF (一般選抜とは別になっていますので注意)

      • 対象者:「学業および人物ともに優れ、出身大学等の学長、学部長、 学科長、指導教員、あるいはこれらに相当する人物から推薦を得られる者」で、 4年生大学卒業見込みなどの出願資格を有する者 (出願資格については募集要項を参照)となります。 一昨年度までの、 「出身大学等の学科内成績が上位 10%以内の学業成績を有し」 と言う制限は撤廃されました。

      • 出願期間 2020/6/12(金), 15(月), 16(火)
        時間、場所なども一般選抜と同じです。
        出願時に推薦書が必要

      • 試験(小論文、口頭試問及び面接) 2020/7/23(木・祝)

      • 合格発表 2020/7/31(金)

    • 本年度の説明会はありませんが、 個別に随時対応致しますので、 お気軽に下記の秋吉のメールアドレスまで連絡願います。 秋吉以外で興味のある教員が居る場合は、 指名して戴ければ出来る限り直接コンタクトできるようにいたします。 3年生以下の参加も歓迎しますので、いつでもいらして下さい。


       

      問い合わせ:e-mail: akiyoshi [at] riast.osakafu-u.ac.jp
      ([at] を@に置き換えて下さい)

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